九十四話 ページ48
フード付きのローブを着せられ、しっかり掴まっていろと言われ仕方なく体にしがみつく。片手で器用に空にある雲に糸を付け目的の場所へと向かった。
恐らく目的地であろう場所が見えたが……そこにはローと横には知らない人間が……そして海軍の姿も見える。先頭に立っているのは知らない人物だから恐らく２年前のアレ以降に新しく来た人間だろう。
｢大丈夫だ、お前はフードが脱げないようにしていろ｣
『分かってる』
ドフラミンゴが地面に着地し、私は海軍から見えない位置に行くように斜め後ろに立った。
ローは私だとは気がついていないようだった。
｢フッフッフッ…おいローお前にしちゃ上出来じゃねぇか、まさか海軍大将がお出ましとはな
七武海を辞めた俺は怖くて仕方ねェよ…｣
｢ッ嘘をつけェ！！｣
この感じやっぱり七武海を辞めるって言うのはローからの条件なんだ。
というか、海軍大将？もしかしてあの一番前の人海軍大将なの？……全然知らなかった……って、海軍大将！？海軍大将なんて政府の言いなりみたいなもんなんだから、私一番危ないじゃない！
｢答えろドフラミンゴ！お前は世界政府の力を使ってわずか10人あまりの俺達を騙すためだけに世界中を欺いたってのか！｣
｢フフフ…大きなマジックショーほど意外に簡単な所に種はあるもんだロー
そんな馬鹿なことするはずがないそう思い込む人間の常識、固定観念が盲点を産む｣
｢こんなやり方思い付いても出来るもんじゃねぇ
お前は海賊だ、例え七武海であろうが王位についていようが世界中に嘘のニュースを流せる権限なんてある筈がねぇ！｣
確かにローの言う通り、例え七武海でも王位に付いていてもそんな事は出来ない……けど、コイツは違う。
｢こんな馬鹿な真似もし出来るヤツがいるとするならこの世じゃ天竜人位のもんだ！！｣
｢…もっと根深い話さ
俺の目的はひとつだ、ロー…とにかくお前を殺したかった｣
ロー、海軍、ドフラミンゴの間に沈黙が訪れる。お互いの様子を見るようにじっくりと。
その沈黙を破ったのは、ローが連れていた男。
｢ジョーカー！さっさとこんな奴叩きのめし、｣
だが喋っている途中でローにマフラーを引かれてしまう。
｢コイツを渡す訳にはいかねェ！何も約束は守られてねぇんだからな！！
ドフラミンゴ！この取引は白紙に戻させてもらう！｣
｢フフフ…！それが10年以上無沙汰をしたボスに言う言葉か？
置いてけロー、シーザーは俺の可愛い部下だ｣
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杜若(プロフ) - miriaさん» コメントありがとうございます！徐々に多忙になりつつあるので更新頻度落ちますが頑張ります！ (2022年8月18日 0時) (
レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
miria(プロフ) - つづきすごく気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月17日 15時) (レス) @page24 id: 56e40795a8 (このIDを非表示/違反報告)
杜若(プロフ) - へびとかげさん» コメントありがとうございます！コメント頂けるだけでも私はとても嬉しいのでそんなことないですよ！更新頑張ります！ (2022年8月12日 18時) (レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
へびとかげ(プロフ) - ほんと好きですぅぅぅぅぅぅ😭大事な場面でこんな不躾なコメント申し訳ありませんがめっちゃ面白いってことをホントに伝えたいです！更新ゆっくり頑張ってください！応援してます！ (2022年8月12日 16時) (レス) @page9 id: a209224dbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杜若 | 作成日時：2022年8月10日 6時
