八十四話 ページ38
｢べへへへ、戻ってきたんだねA｣
『…貴方は変わりないわねトレーボル』
｢コラソンは裏切り者だ、べへへ死んで当然なんだよ
んねんね、ローと一緒じゃなかったのぉ？｣
相変わらずベトベトした喋り方に嫌気がさす。眉間に皺を寄せ、『ローは知らない、コラさんとは別行動したから』と言うとまた耳障りな笑い声が聞こえる。
｢なんで別行動したの？ねぇなんで？｣
『……知らないコラさんがそうしたから、それともあの世でコラさんに聞いてみるかしら』
私は羽を出し、片手をトレーボルに向ける。
何かを察したトレーボルはこちらにベトベトを飛ばしてくるが、知らない、手を横に振ればベトベトも横へ飛んでいく。
『私に手を出そうと言うのか、下賎な人間よ』
再びトレーボルの方に手を向け、何かを掴むかのように手に力を入れるとトレーボルは首あたりを抑え苦しみ出す。悪魔の実の能力が使えなくても、一族の力は誰にもおさえられない。人を生き返らせることが出来るということはその逆も可能という事だ。
すると、肩に手を置かれる。
『……ドフラミンゴ』
｢解除してやれ｣
『ちっ…』
手を下ろすと、大きく息をするトレーボル、私に杖を向け何かを言いたそうにしているが、殺されるのは嫌なのだろう。
『その気になれば一瞬で命が奪える
他人の命を糧に長生きしてきたのが私達"天の一族"だ……所詮私達にとって他人は寿命の倉庫でしかない……』
トレーボルの横を通り過ぎて別の場所へと歩き出す。
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｢ドフィ！アイツは危ねぇ！｣
｢トレーボルお前が気に触る事を言ったんだろう
俺が手中に収めるまでは、コラソンとローの話はダメだ
あと外にいた時の話も厳禁だ｣
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｢もしかして、Aおねーさま！？｣
私をそう呼ぶ人間はここには居なかったはず。
でもなんで私の事を、と思い振り返るとそこには本当に見覚えがない人間が……
｢もしかして、あたしの事わかんないの？寂しい！
デリンジャーよ！デリンジャー！｣
『……デリンジャー！？随分大きくなったわね』
｢会いたかったー！｣
そう言って抱き着いてくるが、流石闘魚の血を引く子…少し苦しい。かと言って、小さい頃のデリンジャーを特別世話していた訳でもない、むしろそこら辺はベビー5に任せていた。
｢若さまがね！ずっとお話するから会いたくて！｣
……あぁ、ドフラミンゴのせいか……
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杜若(プロフ) - miriaさん» コメントありがとうございます！徐々に多忙になりつつあるので更新頻度落ちますが頑張ります！ (2022年8月18日 0時) (
レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
miria(プロフ) - つづきすごく気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月17日 15時) (レス) @page24 id: 56e40795a8 (このIDを非表示/違反報告)
杜若(プロフ) - へびとかげさん» コメントありがとうございます！コメント頂けるだけでも私はとても嬉しいのでそんなことないですよ！更新頑張ります！ (2022年8月12日 18時) (レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
へびとかげ(プロフ) - ほんと好きですぅぅぅぅぅぅ😭大事な場面でこんな不躾なコメント申し訳ありませんがめっちゃ面白いってことをホントに伝えたいです！更新ゆっくり頑張ってください！応援してます！ (2022年8月12日 16時) (レス) @page9 id: a209224dbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杜若 | 作成日時：2022年8月10日 6時
