六十一話 ページ14
城に戻り、イリヤの手当てを受けたAは、彼女に今日の事は秘密にして欲しいと頼んだ。
しかし、イリヤは苦笑いを浮かべるだけだった。
その日の晩、食卓を囲んでいる時だった。
Aの父が額の傷に気が付いた。
｢A、その頭の傷はどうした｣
『今日外へ行った時に転けました』
｢イリヤ｣
｢…はい、外へ行った際に城下町の子供に石をぶつけられました｣
『イリヤ！！』
｢どこの子だ｣
｢……アイゼンの子かと｣
目の前でどんどん会話が進んでいくAはイリヤと自分の父の顔を交互に見て下を向いてしまった。
｢シュビリアの威厳にも関わる、
即刻国外へ追放せよ｣
『お父様！』
｢どうしたんだよA、お前を怪我させた下民が悪いんだ｣
『お兄様………』
Aはどんどんと不安になっていく。
これが正しいのか、これでいいのか……
イリヤに羽が出せる事を言うのを止められたのがなんだか分かった気がした。
食事後、イリヤの部屋に訪れるA。
イリヤはどこかへ連絡しているようで電伝虫の前に居た。
『……イリヤ？』
｢！お嬢様、また後でかけ直すわ"ドフラミンゴ"｣
『イリヤのお友達？』
｢はい、そうです……
お嬢様、この家から出て海へと出られると言ったら……どうですか？｣
『……！出たい！』
｢分かりました、私の知り合いに若い海賊がいます。
タイミングを見計らってお嬢様をこの島から外へ出します！｣
『イリヤ…！ありがとう！』
それから一年後、Aは国外へ出る定期船の貨物に隠れ無事外に出た。そしてその船が海賊船によって襲撃を受けたのは大きな事件となった。
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珍しく文字数が死ぬほど余ったので、作者Twitterでも
@Noel_x13x
夢の事だけではなく、腐も呟きますので苦手な方はご注意ください。
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杜若(プロフ) - miriaさん» コメントありがとうございます！徐々に多忙になりつつあるので更新頻度落ちますが頑張ります！ (2022年8月18日 0時) (
レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
miria(プロフ) - つづきすごく気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月17日 15時) (レス) @page24 id: 56e40795a8 (このIDを非表示/違反報告)
杜若(プロフ) - へびとかげさん» コメントありがとうございます！コメント頂けるだけでも私はとても嬉しいのでそんなことないですよ！更新頑張ります！ (2022年8月12日 18時) (レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
へびとかげ(プロフ) - ほんと好きですぅぅぅぅぅぅ😭大事な場面でこんな不躾なコメント申し訳ありませんがめっちゃ面白いってことをホントに伝えたいです！更新ゆっくり頑張ってください！応援してます！ (2022年8月12日 16時) (レス) @page9 id: a209224dbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杜若 | 作成日時：2022年8月10日 6時
