デビューの条件は10キロダイエット〜JK

いちごみるく ページ9

こちらAちゃん、
今度デビューするガールズグループの
新メンバーなのよ！』


え？？？？

可愛いまん丸の目をさらに丸くして
そのまん丸の目が、、！
私の顔からだんだん視線が下に。


ジョングク氏よ。
君は素直なまっすぐな子だね。
うん、わかってる。
考えていることは手に取るように
わかるよ。


顔はいたって地味だし、
それよりなによりデブじゃね？？
笑っ。なんで？？とな。
思うよね？うん、思うよ。

私は慌ててカクカクしかじかと
事の次第を話す。
「ということでこれから
このジムに足繁く通って
-10キロ目指すんで、よろしくです！！！」
声高らかに宣言してしまった。



は！聞いてないか！？聞かれてないのに
めっちゃ早口でまくしたてた！？
世界のBTS相手に、何やってんだ。
はー。おわた。


そんな私にもジョングクくん。
『なるほど』ってまたニコって。
優しい子、うん、やっぱり天使認定。
『じゃあ、応援しなきゃっ。
ファイティン！！！』
ってほっぺの横にこぶしをぎゅっと！


めまいがしますよ？？？
慣れない運動のせいかな？
いや人は神々しいものを見ると
めまいが起こる動物なんですね。


だめだ、これ以上キラキラにふれると
帰れなくなる。うん帰ろう！


『お疲れ様でしたー！！』
と逃げるように帰ろうとすると


『まって！！』ってジョングク氏。
はい、待ちます。永遠待ちますよ？
はいって何か小袋が投げられて
全力でキャッチ！！

『僕がいつも運動後にのんでるプロテイン。
運動後に30分以内にとると、筋肉がつくよ！
美味しいからのんでみてね。』

見るとイチゴミルク味って。

か、かわいい。のんでるものまで可愛いって
もはや罪ではないのですか？神様。
『あ、ありがとうございます！！
こんな尊きもの、家宝にします！！！』


ジョングクくん、
『Aさん、おもしろい！笑笑
でもいつでもあげるから家宝にしないで飲んでね？わかった？』
って小首を傾げたよ！！！！？
はぁ。もはやこの子、私を殺しにかかってるね。
いや、こんな天使に殺められるなら本望。


ちょいまて！いまAさん言うたね！
言うたよね？
同じ事務所にいながらにして
遠くからしかみた事のなかったBTSから
名前呼ばれるとか
今日という一日に感謝しかない。うん。

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