デビューの条件は10キロダイエット〜JK

デビューステージ ページ48

JKside

僕たちの出番は一番最後。
控え室でメイクしてもらいながら
Aさんたちの出番を今か今かと
モニターをみながら待っていた。


でた！！！！


『すみません、後輩のステージ始まったんで
音楽消してもらっていいですか？？』
周りのスタッフさんに声をかける。


するとヒョンたちもモニターの周りに集まってきた。


すごい歓声。。。


いよいよだ。
Aさんの努力を間近でずっと見てきて、自分の時よりもずっとずっと緊張する。


冒頭、歌い出しはなんとAさんのソロ。


鳥肌。
ただただ驚いた。。。

歌がうまいって聞いていたけど
想像をはるかに超える歌声。

なんだろう心の深いところまで揺さぶられる声。

ヒョンたちも同じだ。
みんなが息をのんだのがわかった。


曲調が変わって、一転激しいダンスとラップ。
苦手だったダンスも人一倍頑張ってたもんね。


周りのメンバーと溶け込むみたいな
完璧なシンクロ。


なんだろう。
目から涙が溢れて止まらない。
みんなに見せたくないのに、
もう止まらない。


ジミニヒョンが僕が泣いているのをみんなに見えないようにそっと隠してくれた。


Aさんの歌、動き、目線、全てに心を奪われてしまった。


僕が最初に見つけたんだ。
誰にも渡したくない。


僕は


僕は


Aさんが好きだ。

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