7:Accident ページ7
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翌日、バンを担ぎ、キャリーバッグを持ち
ホテルをチェックアウトしてからも、
私の不幸体質は、健在だった。
「待って…私の携帯………」
川に向かって声を上げるも返事はない。
当然だ、
私のスマホに防水性は皆無なのだから。
【やけに連絡つかないと思いました。】
楽器店でメンテナンスを終えてから、
私、それと飛行機の便が近いらしい
バンドのギターであるカナダ人のアレックスを
空港に送ってくれるというソジュンの車の中。
アレックスが、苦笑をうかべる。
【ごめんなさいアレックス。
ソジュンも、わざわざありがとう。
よくここが分かったね。】
【ソジュニオッパ、だろ。】
【ほんの数週間、ね。】
そう、このソジュンという男。
私よりほんの半月程度早く生まれたくらいで
やけにオッパ呼びをすすめる。
悪い奴じゃないけど、鬱陶しい。
私からするとアレックスの方が断然オッパだ。
実際問題、歳も1番上だし。
【まぁ、Aはいつも、ライブ後は
現地の楽器店にメンテに行くからね。
ここ一帯には、あそこだけなんだ。】
【なるほど、流石ですソジュン。
ところで傷を抉るようなんですが……
何代目でしたっけ、そのスマホは。】
やめてアレックス…
そんな申し訳なさそうな顔をやめて……
そしてもういっそのこと笑って……
【別にいいよ。今年で3代目。
ごめんなさい、
日本に帰ったらすぐに買い換えるから。
換えたらまた、Lime飛ばすね。
ごめんだけど他のメンバーにも
言っといて貰えると嬉しい。】
【了解、アレックス今から飛行機だろうし
俺やっとくわ。
ほら、着いたぞー。】
パーキングスペースで、車が止まる。
目の前には昨日見たばかりの空港。
【ありがとう、ソジュン。
今度また、のんびり遊びに来るね。】
【あ、なら僕にもお声かけください。
また、ゆっくりご飯でも食べて、
観光したいと思っているので。】
アレックスもふわりと微笑む。
あー、浄化されるわ。
【だからソジュニオッパな!
ヒョンも、またぜひいらして下さい。
今度はしっかり、案内しますんで。
じゃあ、気を付けて。】
2人で手を振り、車を見送る。
【じゃあ、僕は予約した便があるので。
ここで失礼します。
早めに便、見つかるといいですね。】
【うん、ありがとうアレックス。】
手を振ると、その背が振り返り
【…今度また、カナダにいらして下さいね。】
【ぜひ!】
今度の有給消化はカナダ旅行だな。
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朔夜(プロフ) - とこに。さん» とこに。さんはじめまして、暖かいお言葉本当にありがとうございます、、！！今回は努めてぐだらないようにしたので褒めていただけてとても嬉しいです！更新も、暇なうちに頑張りますので今後ともご愛読よろしくお願いします！ (2019年3月9日 10時) (
レス) id: f00e7030ca (このIDを非表示/違反報告)
とこに。(プロフ) - 話の全体的な疾走感が大好きです！作成されて直ぐに見つけられた自分の幸運を拝みました！無理せず更新頑張ってください！ (2019年3月9日 0時) (レス) id: 0db8f5d879 (このIDを非表示/違反報告)
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