12:Accident ページ12
#
【はぁ!?
お前…俺の推しの財布スったのか!?
こ、殺す………】
【お、落ち着いてくださいソジュン!
Aの不幸体質はいつものことでしょう!
しかもスったって……
バックの中に入っちゃったんでしょう?】
【話してくださいヒョン……
それを世間一般でスったと言うんです…
俺、俺……今までライブに行き続けやっと!
SUGAくんにペンサもらえたってのに、
こいつ、コイツ………】
酒が入っているからかなんなのか、
ぼろぼろ涙を流しながら
私の肩を揺さぶるソジュン。
【だ、だから!
ちゃんと慰謝料も支払って謝罪したってば!!
私も本当に申し訳ないと思ってるって!!
だから、泣かないでよ。】
うぅう、もうこればかりはしょうがない。
収拾付けるためだ、うん………
【ね、ごめんってば。ソジュニオッパ。】
ぴく、と私を揺するソジュンの手が止まる。
それを見たアレックスが
苦笑混じりに手を離す。
【A…やっぱりお前ずりぃわ……】
どうやら照れているようだ。
【その、ずるいついでに1つ頼み事いい?
今度、そのBTS、
韓国でサイン会やるんだよね。
代行には俺から連絡するし、
なんだったら渡航費以外のお金は全負担する。
だから、その……
着いてきてくれないかな?
まぁまだ、当たるか分からないけど、
もし当たったら、で。】
え、えぇえ……
【なんで、1人で行きなよ…
今の私の話聞いてたでしょ?
何が嫌で財布盗んだ奴が
その人のサインもらって帰らないといけないの?
あ、それかアレックス誘えば?
あとはサラ?
それかジョルジュ姐さん。】
ジョルジュ姐さん、というのは
私たちのバンドのキーボード。
フランス人の男性…なんだけど
まぁ『姐さん』呼びから分かるようにソッチ系。
とても漢気があってカッコイイ姉貴分だ。
【だから!
俺がお前を誘うのは!!
ナムジャアイドルのナムジャペンだと!
周りのヨジャペンに変な目で見られるから!!】
興奮からか酔いからか。
いつもはしっかり英語で喋るくせに
今日は高頻度で韓国語がこんにちはしている。
【その時点でアレックスヒョンと、
ジョルジュヌナはダメだろ?
んでサラは普通に遠すぎるからやめろって。
もう、宛はAしかいないんだよ…
俺、友人には男性アイドルおってるの、
言ってないからさ。なぁ……頼むよ。】
うう、断りづらい…
【…当たらなかったら、それまでよ。】
【いいのか!?ありがとう!!】
ふん、私の不幸体質を思い知ればいい。
絶対に落選させてやる…!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔夜(プロフ) - とこに。さん» とこに。さんはじめまして、暖かいお言葉本当にありがとうございます、、！！今回は努めてぐだらないようにしたので褒めていただけてとても嬉しいです！更新も、暇なうちに頑張りますので今後ともご愛読よろしくお願いします！ (2019年3月9日 10時) (
レス) id: f00e7030ca (このIDを非表示/違反報告)
とこに。(プロフ) - 話の全体的な疾走感が大好きです！作成されて直ぐに見つけられた自分の幸運を拝みました！無理せず更新頑張ってください！ (2019年3月9日 0時) (レス) id: 0db8f5d879 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
