とある悪党の超能力者＆とある暗部の絶対能力

２２歩 ページ23

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「…スープカレー…。」

自販機に蹴りを入れて

でてきた商品に不服な様子の

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常磐台のお嬢様。

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「文句言うなって。

　選べないんだろ？」

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ツンツン頭の少年が

バチバチ雷を鳴らすお嬢様にそう言った。

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「そうだけど。こんなに暑いのよ、今。」

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「要するに、

　金は飲み込み、飲み物は選べないってわけだな。」

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私は２人に確認をとった。

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「…まさか、何かする気か？」

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ツンツン頭の少年が不安そうに私のほうを見る。

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「心配するなって。」

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私は少年を安心させた。

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「自販機を開けて中から飲み物を取ればいいってわけだな。」

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「今、さらりとすごいこと言ったぞ、お前。」

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「…そうかな？普通に考えたらそうなるでしょう？」

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「そうね…。その手もありね。」

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お嬢様も同意してくれた。

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「で、アンタそんな事が出来たりするわけ？」

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「できなきゃ言わないって。」

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私は自販機の鍵に手をあてる。

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久しぶりだな、能力使うの…。

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ーガコンッ

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広場にものすごい音が響き渡った。

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