ジェンダーとジェントルマン ページ45
もうすっかり日も暮れて真っ暗になった道のりをヒョンの背中越しにぼーっと見る。
「…僕、重くないですか？」
「全然。
強いて言うならリュックの方が重いくらいだけど？」
ジェントルマンなヒョンは女性には嘘をつく癖が染み込んでいるとみた。
だってリュックにはタオルと着替えしかないし。
女慣れしてるな。
「それはいいけどお前は本当に自分の身体をいたわれよ。
女の子なんだから。」
「…違いますし。
今の僕は男性ですし。」
むくれて言うとヒョンは軽く笑い声をあげた。
「そこでムキになってもお前は女の子だからね」
男性として生まれついたヒョン達が羨ましい。
私が女性であるということは今後も幾度となくヒョン達に迷惑をかけることになるんだろう。
今まで性差を全く意識してこなかったけど、EXOに入った事であまりに大きいその差を実感させられることも多かったし。
「…本当にすいません」
一言に何個も意味を上乗せしてそうポツリと漏らすと、ヒョンも反応に困ったのか突然足を早めた。
「今日は早く寝ろよ」
「今から歌謡大典じゃないですか」
「終わったらの話だよ。
シャワーは帰ってすぐに浴びろ。
今日は湯船でゆっくりしてもいい、俺が引き止めてやるから」
いつものヒョンには無い優しさに(実はこう見えてヒョンはいちいちうるさいんですよ！3分でシャワー済ませろとか！無理に決まってるでしょ！)思わずヒョンの背中でモゾモゾと体を動かした。
「急にどうしたんですか？
僕何か変な食べ物食べさせちゃいましたかね…？」
「変なものってお前…
可愛くないなぁ…」
「可愛くなくて結構で……おわっ！」
いきなり、支えていた僕の足から手を離すヒョン。
突然襲ってきた浮遊感に、思わず強くヒョンの肩を掴んでしまう。
「くくっ…ほんっと…可愛いねーAちゃんは」
「…本当に勘弁してくださいよ…僕はチョン・ヘヨルです…もうヒョンの事嫌いになりそう…」
「ごめんごめん、ヒョンが悪かったから嫌いにならないでー」
格段焦った様子もなくカラカラと楽しそうに笑いながら言うから、腹が立った僕は無言で腹部を蹴り上げた。
呻いたから許してつかわそう、こんの見た目オネエ野郎め。
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愁(プロフ) - セレンさん» こ、更新を楽しみにして下さってる…ですと！？あらいやだ嬉しいことを…(T_T) 細部には(細かすぎるくらい)こだわっているので、気付いてもらえてすっごく嬉しいです*\(^o^)/* コメ本当にありがとうございます〜^o^ (2014年5月27日 6時) (
レス) id: 59a98367e2 (このIDを非表示/違反報告)
セレン - 今、更新を楽しみにしている小説の一つです！細部まで練られていてとても面白いです(*^o^*)メンバーが動き出して、これからの展開にワクワクしていますo(｀▽´)o更新頑張って下さい^^ (2014年5月26日 19時) (携帯から) (レス) id: ac89c274b7 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - 未来さん» おおおっ！(^O^)未来さんお久しぶりです！テミンですよ〜本当はもうちょっと後の予定だったんですが、忘れてて出しちゃいました(^_^;) そしていっつも更新を気遣ってくださって…感激です私…涙 いつもありがとうございます*\(^o^)/* (2014年5月4日 7時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 愁様〜(v^ー°)更新ありがとうございます(*´∇｀*)スホ氏解決して一段落、そして未来が好きなテミンちゃん登場！これからの物語がますます楽しみですＯ(≧∇≦)Ｏ愁様ペンとして更新は無理せずにされて下さいね！ (2014年5月3日 5時) (携帯から) (レス) id: 4b55b327fb (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - 月夜＠輝月＠てへぺろさん» 違反ですね、申し訳ありませんでした。 該当箇所を削除させて頂きました。 今後も気をつけたいと思います。 ご指摘ありがとうございました。 (2014年4月27日 17時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁
| 作成日時：2014年4月20日 7時
