オレンジジャージとお初の人 ページ16
「ヒョン、早めに宿舎に帰ろう。」
「え？あ、うん。」
ジョンインは苦い顔のまま急いで液晶画面の電源を落とすと、そそくさとリュックを担ぎ出した。
「え、ちょっと待って」
僕まだジャージ畳んでない！
「そんなの押し込んでいいから」
「やだよ、シワシワになる」
いくらベッキョニヒョンのお下がりのあのダサダサオレンジジャージと言えども、シワシワになるのは嫌だ。
「そんなの洗えば直るでしょ…」
ため息をつきながらも、手伝った方が早いと思ったんだろう、ジョンインもシャツを畳んでくれた。
「早く帰るよ」
「あ、うん、ちょっと待ってよ」
異様に急かしてくるジョンインを見て、リュックを急いで持って僕が追いかける前にジョンインがこっちまで来てくれた。
「早くして」
僕の右手をギュッと掴む。
そんなに遅い？
そもそも何をそんなに急いでるのさ。
ジョンインの大きな手の中で自分のでを動かし、離すように促す。
でも思いの外しっかり繋いでいるみたいで、一向に離してくれる気配がない。
…何となく居心地が悪い。
「そんなに焦らせないでよ」
「ヒョンが遅いから」
ジョンインの方が足が長い(身長が高いからだよ！)からジョンインが急ぐと必然的に僕が引っ張られる。
急げと言わんばかりに僕の方を一瞬向いたジョンインの肩越しに、人影が見えた。
「ね、ジョンイン、…」
何かいるよ、と言おうとしたまさにその時、その人影が視界から消えて、
「ジョーーーンイーーーーンッ！」
ジョンインに大きくダイブしてきた。
ここで大事なのはジョンインと僕は手を繋いでいたということ。
つまりジョンインの被害は、
「ふがっ！？」
僕の被害だということ。
衝撃を受け止めたジョンインだったけど腕が僕の顔面に思いっきりぶつかって一瞬歯が折れたかと思った。
でもその痛みに悶える余裕もなくジョンインの腕が伸びてきて、僕はジョンインの背後に隠された。
口元を塞いだから、多分喋るなって言いたいんだろうな。
「急になにしてるのさ」
「痛かったの？」
「当たり前だろ」
誰？
声からして多分お初の人だと思うけど。
うーん、ジョンインの背がでかすぎて顔が見えない。
見ようとして少し動くとすぐにジョンインの腕が僕を押し込めるし。
「えええーー、そんなので痛がるジョンインじゃないじゃーーん！」
ただ声は死ぬほど大きいってことは分かった。
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愁(プロフ) - セレンさん» こ、更新を楽しみにして下さってる…ですと！？あらいやだ嬉しいことを…(T_T) 細部には(細かすぎるくらい)こだわっているので、気付いてもらえてすっごく嬉しいです*\(^o^)/* コメ本当にありがとうございます〜^o^ (2014年5月27日 6時) (
レス) id: 59a98367e2 (このIDを非表示/違反報告)
セレン - 今、更新を楽しみにしている小説の一つです！細部まで練られていてとても面白いです(*^o^*)メンバーが動き出して、これからの展開にワクワクしていますo(｀▽´)o更新頑張って下さい^^ (2014年5月26日 19時) (携帯から) (レス) id: ac89c274b7 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - 未来さん» おおおっ！(^O^)未来さんお久しぶりです！テミンですよ〜本当はもうちょっと後の予定だったんですが、忘れてて出しちゃいました(^_^;) そしていっつも更新を気遣ってくださって…感激です私…涙 いつもありがとうございます*\(^o^)/* (2014年5月4日 7時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 愁様〜(v^ー°)更新ありがとうございます(*´∇｀*)スホ氏解決して一段落、そして未来が好きなテミンちゃん登場！これからの物語がますます楽しみですＯ(≧∇≦)Ｏ愁様ペンとして更新は無理せずにされて下さいね！ (2014年5月3日 5時) (携帯から) (レス) id: 4b55b327fb (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - 月夜＠輝月＠てへぺろさん» 違反ですね、申し訳ありませんでした。 該当箇所を削除させて頂きました。 今後も気をつけたいと思います。 ご指摘ありがとうございました。 (2014年4月27日 17時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁
| 作成日時：2014年4月20日 7時
