勘違いと後輩 ページ7
ごく、と生唾を飲み込んだ。
大量の血液が脳に送り込まれているのを感じる。
「……………え？」
しばらくしてようやく一つの音を絞り出した。
「すいません、少し整理しましょう。」
最初に、私を見た社長が私を男の子だと勘違いした。
次に、ホドンさんの推薦もあり、社長は私を新しくデビューさせる男性グループへの所属を決めた。
「つまり、ほぼ全部ホドンさんのせいですよね？」
「いや、お前を見て男だと勘違いした社長が事の発端だな。」
新たなリンゴの皮むきをしているホドンさんを今なら殴っても裁判で勝てる気がする。
「大丈夫だよ、前例もいっぱいあるし。」
大丈夫なわけないでしょ。前例なんてあるわけないじゃないですか。どこの世界に社長に性別を偽って働く人がいますか。
「大丈夫なわけないじゃないですか！」
「まあまあ、俺の後輩は有能だから心配すんなって。なんてったって俺の後輩だからな！
俺の後輩はな、俺に似て…」
「ちょっと待ってください。
今、俺の後輩って…」
「うん、俺の後輩有能だけど。」
そんなとこ一回で聞き取れますけど！
そしてあなたの後輩だから余計に心配なんですけど！！
「私のマネージャーはホドンさんじゃないんですか？」
「え？いや、俺、東方神起のマネージャーだから。
さすがに二つのグループのマネージメントするのは、いくら天才の俺でも無理無理」
リンゴを齧りながらしれっと発した内容に、このおじさんをどうやって足蹴にしようか真剣に悩んだ。
なんで今日はこんなに思ってもみないことばかり起こるんだ。厄日かな？
大体例え前例があったとしても、ホドンさんが知ってる時点でばれてるようなものな気がするし、これは多分できない。
それに、違う人がマネージャー？不安以外の何物でもないじゃないか。
「自分を男だと偽って行動するのは普通に考えてまず無理だと思います。
100万円は返しますので、この話はお互いになかったことにしましょう。」
正直、100万は惜しい。
でもこんなリスクを背負うなら真面目に弁護士として仕事をした方が絶対に稼げる気がする。
どうせあと四年強の辛抱だ。
おばあさんには辛い目に合わせてしまうけど、あと四年。あと四年だけ我慢してもらわないと。
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燎(プロフ) - イ・スマンは社長じゃないですよー。社長はキム・ヨンミン氏です。イスマンは社長の座をキムヨンミン氏に譲渡した筈です。 (2014年10月20日 23時) (
レス) id: d8df289d8f (このIDを非表示/違反報告)
どひ - CYとかDOとか付けてくださるとわかりやすいです。 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 52f29ff0f4 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - unachanさん» うわあ（；゜０゜） わざわざありがとうございます＼(^o^)／ 読ませてもらいます！( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年3月3日 22時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - 地味と美女と獣達でした。笑 (2014年3月1日 21時) (レス) id: 888f6e8893 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - ありがとうございます！ビンタしたくなっちゃう小説は、地味と美女と野獣だったと思います！野獣があってるかわかりませんが確かあってます。笑 (2014年3月1日 16時) (レス) id: 5ccc72c1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁
| 作成日時：2014年2月24日 10時
