美味しいとマンネ達 ページ48
リビングにはスプーンとお皿が奏でるカチカチとした音しか流れない。
ほぼ同時に、僕の頬を汗が伝った気がする。
美味しくなかったかな…
やっぱりキムチチゲはギョンスのまま出して、オムレツにしない方が良かったのかもしれない…
僕的にはまあまあイケてるとおもうんだけど、皆舌が肥えてそうだからなぁ…
その時、かちゃ、とギョンスが遠慮がちにスプーンを置いた小さな音が響いた。
「ヘヨラ…」
ギョンスがそっと呟いた。僕がギョンスの方へ顔を向けると、にっこり笑ってくれた。あ、これあかんやつや。
ごめんなさいギョンス様、僕が勝手にあなた様のチゲを…
「めっっっちゃ美味しい！」
「え。」
ん？なに？空耳？
「本当凄いんだけど！
これどうやって作ったの？
カレー？だよね？カレーなのに軽いスープみたいだけどスープカレーにしたの？」
「え、美味しい？」
「美味しいよ！」
「良かった…皆何も言ってくれないから…ダメだったかと…」
みんなは一瞬黙り込むと、口々に言い出した。
「俺はヘヨルがこんなに作れるんだなぁって感激して…！」
「そうでとぅよ！
僕、びっくりしちゃいまちた！」
「俺はヘヨルが台所に立って作ってるのを妄想して…」
「ベッキョニヒョン、きもい。」
「ヘヨル今度教えてよ！」
「あ、うん。こんなのでよければ…」
「ベク、分かる！！
俺もヘヨルがエプロンしてるとか妄想して…」
「チャニョラ、お前が言うと変態臭いからヤメろ」
良かった、そんなにまずくはないみたい。皆の優しさで少し自信が付いた。
まあ、ベッキョニヒョンとチャニョリヒョンが言ったことは気にしないでおいて、僕もやっとカレーを自分のお皿にすくうことができた。
うん、我ながらイケる。
「ヒョーン、これ、おいちいでとぅね！」
「セフナありがと〜！」
セフナは今日も可愛い。ひたすら可愛い。
「ヒョン、俺、これもう一個」
「オムレツ？」
ジョンイナが差し出してきたお皿を受け取ってもう一個乗っけると、一つうなづいた。
これ、気に入ってくれたのかな。
「ヒョンヒョン！！
僕も！！僕も欲しいでとぅ！」
「はーい」
割り込んできたセフナにも乗せると、凄く嬉しそうに笑ってくれた。
可愛すぎるよマンネ達…！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 798人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
燎(プロフ) - イ・スマンは社長じゃないですよー。社長はキム・ヨンミン氏です。イスマンは社長の座をキムヨンミン氏に譲渡した筈です。 (2014年10月20日 23時) (
レス) id: d8df289d8f (このIDを非表示/違反報告)
どひ - CYとかDOとか付けてくださるとわかりやすいです。 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 52f29ff0f4 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - unachanさん» うわあ（；゜０゜） わざわざありがとうございます＼(^o^)／ 読ませてもらいます！( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年3月3日 22時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - 地味と美女と獣達でした。笑 (2014年3月1日 21時) (レス) id: 888f6e8893 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - ありがとうございます！ビンタしたくなっちゃう小説は、地味と美女と野獣だったと思います！野獣があってるかわかりませんが確かあってます。笑 (2014年3月1日 16時) (レス) id: 5ccc72c1ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愁
| 作成日時：2014年2月24日 10時
