社長さんと契約書 ページ5
「まずはうちのホドンが申し訳なかった。」
まだ若そうなおじさんに頭を下げられる。
私は顔が引きっつっちゃったけどご愛嬌だろう。
イ・スマンさんというらしい。
「いえ、骨も折れてませんし、ヒビだけで済んでよかったです。」
この人があのハードな名前のテーマパークを経営している社長さんね。
別にそういう趣味があるように思えないけど…
「ホドンが君にアーティストとしての才能があると言うんだが」
そういうとスマンさんは上から下まで私を見る。
「そうです社長！
こいつこそ我々が追い求めていた人材だと思います！」
何を言うんだチョン・ホドン！！！！！
「歌が凄いんですよ！
ダンスの方は俺がなんとかしますから！」
「君は見事に歌がうまい子ばかり連れてくるなぁ」
それも連れてくる子は皆一級品の歌唱力だからなぁ、と期待のこもった目で私を見るイ・スマンさん。
そんなに目を輝かせないで下さい。
「じゃあ、契約書を…」
「ちょ、ちょっと待ってください！
私はなる気はないですよ！」
なんで本人の意見は無視なんだ！！
「ごめんなぁ、悪い話じゃないと思うんだ。」
「え？」
話が唐突すぎて理解が追いつかない。
「会社としても、利益が出る道を進みたいんだ。」
「ホドンのスカウトが外れたことは一度だってない。」
「この二つの意味するところは分かるだろう？」
「つまり、ホドンさんのスカウトは大きな利益を及ぼすと。」
スマンさんはにっこり笑って大きく頷くと、理解力がいい子は好きだよ、と言う。
「冗談じゃありませんよ！！」
私の大声でスマンさんから笑みが引っ込んだ。
「私には弁護士になる夢があるんです。
おばあさんを早く楽にさせてあげたいんです。」
「じゃあ決まりだ。」
「あの、話…」
「契約金でまず100万はどうかな？」
100万にはかなり釣られそうになったが、頭を戻す。
「君はおばあさんを楽にさせてあげたいから弁護士になろうとしているんだろう？
ならお金が入れば弁護士にならなくてもいいじゃないか。」
……正論すぎてぐうの音も出ないです。
「それに君は随分と優秀な学校に通ってるじゃないか。
弁護士にはアイドル稼業が終了した後でもなれる気がするんだが。」
ホドンさん絶対生徒手帳見たな。うん。後で説教決定。
確かに、私が弁護士になりたいのはお金がどうしても必要だからだ。
お金が入るなら弁護士じゃなくても構わない。
かけに乗るのも面白いかもしれない。
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燎(プロフ) - イ・スマンは社長じゃないですよー。社長はキム・ヨンミン氏です。イスマンは社長の座をキムヨンミン氏に譲渡した筈です。 (2014年10月20日 23時) (
レス) id: d8df289d8f (このIDを非表示/違反報告)
どひ - CYとかDOとか付けてくださるとわかりやすいです。 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 52f29ff0f4 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - unachanさん» うわあ（；゜０゜） わざわざありがとうございます＼(^o^)／ 読ませてもらいます！( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年3月3日 22時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - 地味と美女と獣達でした。笑 (2014年3月1日 21時) (レス) id: 888f6e8893 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - ありがとうございます！ビンタしたくなっちゃう小説は、地味と美女と野獣だったと思います！野獣があってるかわかりませんが確かあってます。笑 (2014年3月1日 16時) (レス) id: 5ccc72c1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁
| 作成日時：2014年2月24日 10時
