謎と謎 ページ37
ホドンヒョンというクソみたいなおじさんと、たくさんの部屋がある廊下をずっと歩いていく。
各部屋から漏れる様々な音楽が一つのBGMみたいだ。
「こういう廊下の教室で練習生はレッスンを受けてるんだ。」
ちらっとドアについたガラス窓から覗くと外国人の先生っぽい人が前に立ってダンスをしている。
それを熱心に見ている無数の目。
こんなに頑張って練習している人達を抜かして僕がデビューしちゃうんだ…
なんか申し訳ない気分でいっぱいだ…
少し萎縮しちゃったのがホドンヒョンも分かったのか、
「大丈夫だ、お前は歌だけはあいつらにも負けない。」
だからその謎の自信は何ですか？
僕の歌を聞いたこともないのに。
「で、この廊下の突き当たり左にあるエレベーターに乗る。上にデビューした奴らの練習室があるからな。」
「へぇ、分けられてるんですか」
「まあデビュー組は練習生に纏わりつかれて練習にならないからな…じゃ、頑張れよ」
エレベーターの前でヒラヒラと僕に手を振って動こうとしないホドンヒョン。
一緒に立ち止まると怪訝そうな顔をされる。
「え？今日の練習を担当してくれるのはホドンヒョンって…」
「そうだよ、担当したのは俺だよ」
「じゃあ早く行きましょうよ」
「担当したけど、俺が教えられると思うか？」
思わないけどさ、担当なんだから教えられるんでしょ。僕早く追いつかないといけないのに。
「7階に先生いるから。俺はその練習をセッティングしてやったんだよ」
「ああ！なるほど！
そりゃそうですよね、おじさんがダンスするのかと思って焦っちゃいました。」
「もうお前さっさと行け」
しっしっと手の甲を僕に向けて追い払うような仕草をする。
そんな犬や猫じゃあるまいし。
エレベーターに乗って、ちょこっとホドンヒョンに手を振ると、素早く近づいてきて口早に僕に囁いた。
「A、ここからが勝負だからな。俺はお前の可能性を信じてスカウトしたんだ、頑張れよ。
お金持ちになって辞めたかったら辞めてもいいからな。」
「あ、ありがとうございます…」
ホドンヒョンのあまりの必死さに本名を呼んだことを注意することを忘れてお礼を言っていた。
ヒョンは適当な人だけど、ヒョンなりに僕を心配してくれていたのかもしれない。
エレベーターが閉まって7階を押すと、ホドンヒョンが一瞬で見えなくなった。
それにしてもお金持ちになったら辞めてもいいってどういう意味なんだろう…
僕は一人首をひねった。
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燎(プロフ) - イ・スマンは社長じゃないですよー。社長はキム・ヨンミン氏です。イスマンは社長の座をキムヨンミン氏に譲渡した筈です。 (2014年10月20日 23時) (
レス) id: d8df289d8f (このIDを非表示/違反報告)
どひ - CYとかDOとか付けてくださるとわかりやすいです。 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 52f29ff0f4 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - unachanさん» うわあ（；゜０゜） わざわざありがとうございます＼(^o^)／ 読ませてもらいます！( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年3月3日 22時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - 地味と美女と獣達でした。笑 (2014年3月1日 21時) (レス) id: 888f6e8893 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - ありがとうございます！ビンタしたくなっちゃう小説は、地味と美女と野獣だったと思います！野獣があってるかわかりませんが確かあってます。笑 (2014年3月1日 16時) (レス) id: 5ccc72c1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁
| 作成日時：2014年2月24日 10時
