希望の光 ページ6
伊沢さんはずるい。どうせ私なんかに気なんて1ミリもないくせに、そうやって優しくするから期待しちゃうんだよ。
まだ歩けない私は車椅子。後ろで押してくれているのは大好きな伊沢さん。早く一緒に並んで歩きたいな。ずっとこのまま立ち上がれなかったらどうしよう。守りたかっただけなのに、傷つけたくないだけだったのに。後悔は溢れてくる。私の涙腺は緩かったらしい。
「、っ、、」
伊沢「Aちゃん?」
見つかっちゃった。また迷惑かけちゃう....
伊沢「、えっ、どうしよう、俺なんかやったかな〜?、、どうすれば....」
「、なんでもないですよ ニコ」
伊沢「じゃあ今の間は何?全然大丈夫じゃないじゃん」
「ごめんなさい、、迷惑ばっか、」
伊沢「なんだ、そんなことか」
「そんなことって」
伊沢さんの笑顔でもう全部どうでも良くなった。本当は死んでいたはずの体を神様によって助けて貰って、こんな優しい男性と、優しい友達に面倒を見てもらってる。私の人生自体が奇跡そのものなのかもしれない。
「早く行きましょ!」
伊沢「おぅ?」
全部が懐かしい。伊沢さんとのお出かけも、カフェに来るのも、この道を心のどこかで避けていた。まだどこか恐怖を感じる。
ちょっと後ろを向いてみる。今の私は大丈夫、ひとりじゃないんだから。どこにだっていけるきがする、なんだってできるきがする。
(さっき歩けなかったの誰だって感じですねw)
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - わかれどころ。さん» ありがとうございます。良ければリクエストお待ちしてます! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 25390fa415 (このIDを非表示/違反報告)
わかれどころ。(プロフ) - 面白いです!スランプ頑張って立ち直ってください。 (2020年4月23日 21時) (レス) id: 772de3e10b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆい | 作成日時:2020年4月12日 9時