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ー……なんだよ
「あ、出た」
ー出ろって言ったのお前だろ
チョンウォヌはとても面倒くさそうに話している。もちろんまだ歩いているから、外の音が聞こえる。
「ほんとに出てくれるんだね、嬉しい」
ー……用がないなら切る
「あるあるある！」
ーなんだよ
「えっと……」
寂しい、と呟く私。正直用事はなくて咄嗟に出た言葉だった。チョンウォヌからの返事がなくて言ったことを後悔する。……今の私ってかなり重いよね、付き合ってるわけでも無いのに。
この付き合って無いけど気持ちは知られていて、それでも断ることもなく恋人になってくれるわけでもない微妙な関係を思い知る。
「ごめん……忘れて、気をつけて帰ってね」
ー……家族いんじゃん
「ああ、今日は帰り遅いから……って、忘れてってば！じゃーね！」
私は電話を一方的に切った。自分からかけておいてなんて勝手なんだろう。携帯をベッドに投げて悔やむ私。ああ、もっとうまくやらなくちゃいけないのに……。チョンウォヌを惚れさせることなんて不可能なんだろうか。
大きくため息をつき暫く机に伏せていた。課題なんてやる気にもならない。チョンウォヌに会いたい、話したい。そんなことばかりが頭をぐるぐるまわる。段々と眠気がきたころ、インターホンが鳴り響く。親……ではない、宅急便？セールス？
慌てて玄関へ行きドアを開ける。
「チョンウォヌ？！」
「……寂しいって言うから」
「私のために？」
「電話代もったいないだろ」
あまりにも嬉しくてつい抱きついてしまう私。会いたい、話したい、が叶った。
「こら、離れろ」
「あ、ごめん、嬉しくて！」
「すぐ帰るからな」
「うん！入って！」
「……家入んの？」
私が腕を引くと立ち止まるチョンウォヌ。家入るの嫌なのかな。でも外でいるより中の方が快適なのに。
「入りたくない？」
「いや、そうじゃねーけど……」
「じゃあいいじゃん！」
無理矢理家の中に入れる私。仕方なくといった感じで靴を脱ぐチョンウォヌの腕を引いて部屋まで連れていく。本当は手を繋ぎたい、なんて考えている私は相当イカレてる。
私の部屋の中に案内すると、少し落ち着かない様子のチョンウォヌ。私の部屋にはソファが無いからベッドに座ってもらい、私は飲み物を出した。
私の部屋にチョンウォヌがいる。それだけでもとっても不思議な気持ち。
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ちみん(プロフ) - 更新楽しみに待っていますわたしの生きがいですうわあ！！！ (2015年10月22日 9時) (
レス) id: e4fcf71935 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ほんまにかっこよすぎてしにそうです一生この2人の小説読んでたいです作者さん愛してます (2015年10月16日 0時) (レス) id: 7882deab33 (このIDを非表示/違反報告)
スホム(プロフ) - 一気読みしてしまいました…更新楽しみにしています (2015年10月5日 1時) (レス) id: 69cdfc75a5 (このIDを非表示/違反報告)
mikity(プロフ) - 最高です!!ちんちゃちぇご！！更新まってます！ (2015年10月3日 17時) (レス) id: 0a3cef5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
JD(プロフ) - 。さんの作品最高です>_< ウジ君の方の更新も楽しみにしてます！頑張ってください♪ (2015年10月2日 1時) (レス) id: 58defcf1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。
| 作成日時：2015年8月28日 1時
