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「待って〜」
「ついてくんな、帰れ」
「チョンウォヌを送ってから帰る」
「結局俺が送ってかなきゃいけなくなんだろ」
私の方へ振り返り見下ろすチョンウォヌ。私は何も言い返せない。だって、送って欲しいし。私が見上げると顔をそらすチョンウォヌ。
「……拗ねんな」
「拗ねるよ、一緒に帰りたいもん」
「はぁ……お前、なんで俺なんだよ」
「えっとね、」
「言わなくていい」
えー、と私がまた拗ねているといいから行くぞ、と私の腕を引き学校を出るチョンウォヌ。結局送ってくれるんだ……そうやって拒否しつつも優しくて、どんどん好きになってしまう。
二人で歩きながら感じるのは歩く速さ。私よりも背が高いから確実に歩く速さが違うはずなのに、隣にいても歩きやすい。合わせてくれてるのかな。
「ねーねー」
「ん」
「好きな人いる？」
「またそれかよ」
「いない？」
「いるって言ったら、もうお前ついて来ない？」
チョンウォヌは私の顔を覗き込んでそう言った。真剣に考える。もしチョンウォヌに好きな人がいたとしたら、私はただ邪魔をしていることになる。でも私はチョンウォヌが好きで。
「……諦められない、好きなんだもん」
「ふーん」
私は見逃さない、満足げな横顔。なんで？どういうこと？私に好きって言われるの、嫌ではないってことだよね……。それとも本当にただからかってるのかな。
「チョンウォヌ、私のこと嫌い？」
「は？」
「からかってる？」
「……嫌いだったら家まで送んねぇよ」
そう小さく呟いたチョンウォヌは私よりも前を歩く。私の心臓はうるさいくらいドキドキしている。どうしたら好きになってもらえるの？
そのまますぐに私の家に着いてしまう。私が寂しい表情をすると、頭を撫でてくれるチョンウォヌ。
「……んな顔すんな、また明日な」
「電話は？」
「またかよ」
「出てね、ばいばい」
私が手を振ると、溜息をつきながらもひらひらと手を振りながら帰っていくチョンウォヌ。なんだかんだ言って甘くしてくれている。
勘違いさせようとしてるのか、それとも少しでも私のこと気にしてくれているのか。
私は部屋に入ってすぐにチョンウォヌに電話をかけた。こんなにしつこくしたら嫌われるかもしれないけど、我慢出来ないくらい好きになってしまっているから仕方ない。
出てくれるまで待つ間も、私の胸はうるさい。
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ちみん(プロフ) - 更新楽しみに待っていますわたしの生きがいですうわあ！！！ (2015年10月22日 9時) (
レス) id: e4fcf71935 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ほんまにかっこよすぎてしにそうです一生この2人の小説読んでたいです作者さん愛してます (2015年10月16日 0時) (レス) id: 7882deab33 (このIDを非表示/違反報告)
スホム(プロフ) - 一気読みしてしまいました…更新楽しみにしています (2015年10月5日 1時) (レス) id: 69cdfc75a5 (このIDを非表示/違反報告)
mikity(プロフ) - 最高です!!ちんちゃちぇご！！更新まってます！ (2015年10月3日 17時) (レス) id: 0a3cef5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
JD(プロフ) - 。さんの作品最高です>_< ウジ君の方の更新も楽しみにしてます！頑張ってください♪ (2015年10月2日 1時) (レス) id: 58defcf1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。
| 作成日時：2015年8月28日 1時
