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帰り道は同じなのに気まずい雰囲気のせいかいつもと違うように感じる。チョンウォヌはぼーっとしていて。あの人のことを考えているんだろうな……
「ねー、チョンウォヌ」
「ん」
「さっきの人……前の彼女？」
「……うん」
素直に答えられて、傷つく私。やっぱりそうだったんだ、チョンウォヌはあの人のことが好きだったんだ。そう考えるだけで辛いけど、気になって仕方が無い。
「何の話したの？」
チョンウォヌから返事は帰ってこなくて。聞いたことを後悔する。私ってつくづく面倒くさい女。
「……変なこと聞いてごめん」
私はそう言ってチョンウォヌの手を離した。それは無意識の行動で。嫉妬なのかなんなのか、つい離してしまっていて。それでもチョンウォヌは私の手をまた握った。見上げると、彼の表情は切なくて。
「チョンウォヌ、」
「頼戻そうって言われたけど断った、それだけ。心配すんな」
チョンウォヌはそう言って私を見つめた。私は頷いて手を握り返す。
「ミンギュくんに聞いたんだけど」
「なに」
「浮気、されたって……」
私はまた余計なことを言ってしまっているんだろうけど、どうしても気になってしまってて。チョンウォヌの表情はなにひとつ変わらない。
「だからお前を束縛してる」
「ん？」
「お前は俺から離れるな」
チョンウォヌは私を見つめてそう言った。私から離れることなんてありえないことで。歩きながらチョンウォヌを見上げると私を見下ろしていて丁度目が合う。
「私からは絶対離れないよ、嫌われても離れないから！」
私が冗談っぽく言うとチョンウォヌがやっと笑ってくれた。いつもの呆れたように笑うチョンウォヌを見れてほっとする。
私の家の近くまで来たところで急に立ち止まるチョンウォヌに合わせて私も止まる。
「お前、明日予定あんの？」
「明日土曜日だよね、何も無いよ」
私がそう言うとチョンウォヌは少しの間黙ってから口を開いた。
「……俺の家、泊まるか」
泊まるという言葉に心臓が跳ねる。でも私に拒否する理由なんてなにひとつなくて。黙って頷くと歩き出すチョンウォヌ。
私の家に着くと準備して来いと言われ、私は急いで着替えを用意して家を出た。
「お待たせ！」
私が大きな声で言うと、笑うチョンウォヌ。荷物を持って隣に並ぶと私の頭を撫でて荷物を持ってくれる。いつもは手を繋いでいるけど腕を組んでみる。
「お前それ近すぎ」
「嬉しい？」
私の言葉に呆れて笑う彼はいつものチョンウォヌ。
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ちみん(プロフ) - 更新楽しみに待っていますわたしの生きがいですうわあ！！！ (2015年10月22日 9時) (
レス) id: e4fcf71935 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ほんまにかっこよすぎてしにそうです一生この2人の小説読んでたいです作者さん愛してます (2015年10月16日 0時) (レス) id: 7882deab33 (このIDを非表示/違反報告)
スホム(プロフ) - 一気読みしてしまいました…更新楽しみにしています (2015年10月5日 1時) (レス) id: 69cdfc75a5 (このIDを非表示/違反報告)
mikity(プロフ) - 最高です!!ちんちゃちぇご！！更新まってます！ (2015年10月3日 17時) (レス) id: 0a3cef5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
JD(プロフ) - 。さんの作品最高です>_< ウジ君の方の更新も楽しみにしてます！頑張ってください♪ (2015年10月2日 1時) (レス) id: 58defcf1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。
| 作成日時：2015年8月28日 1時
