罪深き愛 【目黒蓮】

ゼリー ページ10

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目黒「･･･帰れ」


チサ「なんでよぉー、いつも入れてくれるじゃん？」


目黒「いいから」









チサさんは私のことが見えていないのか、いつも通りの会話をしてるっぽいな。


にしても蓮の部屋に女の人が入ってく所なんて今まで見たことないけど、いつ居たんだろう。










チサ「もー。だったらホテル行こ！」


目黒「行かねぇ。帰れよ」


チサ「な、なによ･･･他に女でもいんの？」





目黒「オンナ、いるけど」










うわっ、誤解招きそうな言い方しやがった


チサさんめっちゃ怒ってるし。

もしかして自分だけが蓮の女だと思ってたのかな









チサ「ふんっ、もう来てやんないから」


目黒「来んな」









豪快に部屋から出ていったチサさんを見届けた蓮は疲れ切っていた。


いつも部屋に入れてるなら私を帰らせて2人で居ればよかったのに




気遣ってくれたのかな





髪の毛を片手でくしゃくしゃして私がさっきまでいた布団に行ったと思えばゼリーを持ってきた。









目黒「食欲は？」


『･･･ない』









それだけ聞くと、ゼリーの蓋を開けてスプーンですくい私の口元に持ってきた。


無い、って言ったじゃん









目黒「なんか腹に入れとけ」


『だからいいって』


目黒「･･･はぁ」










ため息つくくらいなら放っておけばいいのに。


スプーンの上に乗ったゼリーを蓮が口に入れたのを見て、蓮がただお腹すいてただけなのだと思った。










『蓮にあげるよ、ゼリー』


目黒「･･･」










何も言わないまま再び接近してくる蓮





親指で口をこじ開けられ、蓮の唇と重なる











『ん･･･っ？』










口の中にとろっとした何かが入ってきた。



あ、これゼリーだ










目黒「だから言ったろ、腹に入れとけって」


『･･･入れ方他になかったの』


目黒「この方が手っ取り早い。これでも食わねぇって言うなら、もう1回食わせるぞ」


『自分で食べるし』









ゼリーを蓮から奪い取り、渋々食べ始める。









目黒「つかお前、顔赤くね？」


『へ･･･？』


目黒「やっぱ熱あんじゃね。体温計取ってくる」









近くにあった鏡で自分の顔を見ると少し火照っていた。


もう体調治ってきてるのに。




どうして顔が赤くなったのか、私には分からなかった




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