60. 必要な存在 ページ10
＊
父「2人とも、痛くないか？」
翔太「大丈夫大丈夫」
『私も、お兄ちゃんほどじゃないし笑』
父「ほんとに、ごめんな･･･」
私があの発言をした後、お母さんに軽く頬を叩かれ本人はまた家から出て行った。
お父さんに頬に湿布を貼ってもらい、痛みを和らげている。
翔太「父さんは悪くないだろ。全部母さんが悪いんだ」
『ねぇ、2人は私たちが来る前何を話してたの？
なんか、浮気とか聞こえてきたけど･･･』
私がそう聞くとお父さんは心苦しそうな顔をした。
父「実は最近、会社の後輩の女の子に近寄られることが多くて。
俺は傷つけないように突き放してるんだけど、俺が凛子と最近上手くいってないことを知ってなのかしつこくてね。
春くらいにワイシャツに口紅の跡があった日、それもその子なんだ。
デスクも隣だし、よく仕事が一緒になるし、あの子の香水の匂いが移りやすくてさ」
確かに、たまに仕事帰りのお父さんから女の人っぽい香水の匂いがしたけど、それだったんだ･･･
父「今日の朝凛子が帰ってきて、久しぶりに話してたらタイミング悪くその子からLINEが来ちゃって。
しかも誤解招くような感じのメッセージ。それが目の前にいた凛子にたまたま見えちゃって言い合いにね･･･笑」
翔太「お母さんには言ったの？しつこくまとわりついて来るただの後輩だ、って」
父「うん。だけど全く聞く耳持たなくてね。まぁ凛子の性格上、そうなることはわかってたけど･･･」
確かにお母さんは早とちりになることが多いし、内容も女の子絡みだったら尚更焦るよね。
だとしてもお母さんも少しは話を聞くべきだった
翔太「近所のおばちゃんたちに謝っとかないとな」
『もう、こんなこと無いといいな･･･』
父「また笑顔で戻ってきてくれるさ。これでも、俺には凛子が必要なんだ･･･」
確かに2人とも、言い争いはしてたけど「離婚だ」とか「嫌いだ」とかは直接言葉にして言ってなかった。
2人の馴れ初めを知ってるから、まだ信頼してる部分があるんだろうな･･･
もう一度、家族が元通りに戻ることはあるのかな･･･
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きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (
レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます！ (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべち
| 作成日時：2021年12月31日 14時
