96. 友人代表スピーチ ページ46
＊
深澤「えー、友人代表スピーチをします、深澤辰哉です。
渡辺Aさん、岩本照さん、ご結婚おめでとうございます。
ここからは、いつものようにA、照と呼ばせていただきます。
新郎の照とは、高校のバスケ部で知り合いました。僕らの学年で一番しっかり者で、強面で、誰もが一度は恐れたでしょう」
岩本「え、そうなの？」
『私も最初怖かった笑』
深澤「でも、極度の甘党だったり、実は泣き虫なところだったり、一番友達思いなところだったり、彼のいい所はいくつもあります。
中でもすごいのは、Aへの異常な愛ですね笑
僕らから見ていても飽きるほど、夫婦漫才を見せられました。
それほどお互いを信頼しているということです」
照くんの紹介が終わると、手紙を持つ辰哉の手は少し震えていた。
きっと、私とのことが書いてあるのだろう。
深澤「･･･新婦の、Aとは中学3年の頃に出会いました。
と言っても、実は隣の家に住んでいました。
･･･Aとの出会いは、最悪でしたね。
Aは両親と色々あって、兄の翔太も一度死にかけましたね」
浅川「うそ･･･」
田中「しょっぴー･･･、まじ？」
渡辺「うるせ。いーから黙って聞いてろ」
深澤「僕は2人を助け出し、祖父母と暮らす僕の家に一時期住ませました。
それから僕とAは、お互い恋愛感情に発展し付き合いましたね。
でも、それは間違っていて、僕の執着心がAを縛り付けていました。
嫌な関係に変わってしまい、高校に上がってからもAの恋は中々応援できませんでした。
ですが、とある日をキッカケに僕は照に叶わないと気付かされました。
しつこくまとわりついていた僕も、Aにもう一度振ってもらいましたね」
『懐かしい･･･笑』
岩本「7年前か･･･」
深澤「これからは、照という素敵な旦那さんにたくさん救われ、怒られ、甘やかされてください。
おふたりの幸せを、心から願っています」
辰哉のスピーチが終わると、会場いっぱいに拍手が鳴り響いた。
周りのプランナーさんも、雪丘の人たちも泣いていた。
深澤「えー、まさかの壮絶なエピソードを発表したところで、乾杯をしましょう！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2033人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (
レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます！ (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あべち
| 作成日時：2021年12月31日 14時
