86. あの時の言葉 ページ36
＊
『ごめんね照くん･･･私、照くんに隠し事されるの嫌いとか言っておいて、私の方がこんなこと･･･』
岩本「っ･･････」
渡辺「悪い照、いつかは言わなきゃって俺もAも思ってたんだ」
照くんが苦しむ顔を、これ以上見たくない
こんな顔をさせたくなかったから、ずっと言えなかった･･･
『照くん、私のこと嫌いにな────』
岩本「なるわけねぇよ」
『っ！』
岩本「確かに、Aの両親のこととか、ふっかとのこととか聞いてビックリしたよ。人生で一番ビックリした。
けど、好きでそんな過去辿ってたんじゃねぇんだろ？
これ以上自分の大事な人がいなくならないでほしい気持ちが行き過ぎて、そうなったんだろ？
俺親もいるし、Aだっているけど、俺がふっかだったら俺もそうなってたと思う。
執着深いところとか似てるし、どんな状況であれAを好きになる気持ちだってわかる」
深澤「照･･････」
岩本「ぶっちゃけ、俺だって浅川とそういう関係だったしさ。
なんかわかるよ。寂しい気持ちを埋めたい思い、みたいなの」
照くんは強い眼差しでこちらへ歩いてくる
上の空状態の辰哉を引き剥がし、照くんの腕の中にすっぽりと埋められる。
岩本「A、あの時言ってくれたろ？
過去に何があろうがどうでもいい、って」
『言った、かも･･･』
岩本「それ、そっくりそのまま返すわ笑」
『え、？』
岩本「AはAだし、ふっかはふっか。
隠し通してくれればいい。
まぁ全部知っちゃったけどな笑」
私は照くんのことを知り尽くした気でいたけど、こんなに寛大な心を持つ人だなんて知らなかった。
怒ったり、八つ当たりしたり、殴ったりするのが普通だと思ってた。
深澤「･･･俺さ、照とAが付き合うって知った時、どうせすぐ別れるだろうなって思ってたよ」
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きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (
レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます！ (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべち
| 作成日時：2021年12月31日 14時
