82. 好き、って？ ページ32
＊
それからの私たちは、会う度に体を重ねる関係になっていた。
クリスマス以来デートなんてした覚えはない
前々から勉強には力を入れていたおかげで高校受験は一発で受かり、お兄ちゃんと辰哉と同じ高校へ入学が決定。
さらに、行為が終わったあとには辰哉がバスケ部に入った理由も教えてくれた。
深澤「Aがマネージャーしてる姿見たかったから、バスケ部入ったの」
『私、バスケ部のマネージャー強制？笑』
深澤「当たり前だよー？まぁ、他の男たちにAの姿晒すの嫌だって気持ちもあったけど、少しでも長くAといれるならいいかなって」
『まぁ確かに、私もマネージャーやった方が色々楽なんだけどね』
お兄ちゃんと家出る時間と帰る時間一緒だから生活リズム整えれるし、辰哉といれるし、一石二鳥だ。
そう考えると、高校生活が楽しみになる。
楽しみなはずなのに、いつも頭の隅っこで考えてしまう
本当に、こんな関係でいいのか。
会ってはデートもせずに体を重ねるだけで、将来後悔しないか。
今まで恋愛をしたことがない上に親もあんな感じ。
お兄ちゃんも彼女は作らない主義だし。
本当の好き、ってなに
彼氏、ってなに
これは付き合ってる、って言うの？
たまには、クリスマスみたいに手繋いで歩いて、映画見たり食べ歩きしたりしてみたい。
『ねぇ辰哉、私たちって付き合ってるんだよね？』
私に背を向けながら服を着る辰哉に問う。
何を今更、みたいな感じに鼻で笑われた
深澤「Aにはそういうの、難しいかぁ」
『難しいっていうか、私のカップルのイメージって、
デートしたり一緒にゲームしたり、写真とか撮って思い出作るみたいな感じなの』
深澤「確かに、世間からのイメージはそんな感じだよね」
『じゃあ───』
深澤「けどね？」
服を着た辰哉はベッドに腰掛けていた私を再び押し倒した。
髪の毛が少し乱れていて、目が見えない
ちょっとだけ、辰哉が怖かった
深澤「世間に合わせる必要なんて無いの。
俺らなりの、デートだよ？」
『っ･･･』
頬に指を這わせて撫でる辰哉の指はいつもより冷えていた。
鼓動が早くなる
心臓の音を聞くように、私の胸に倒れ込んだ。
深澤「俺さぁ、Aが学校通うことに猛反対なの」
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きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (
レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます！ (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべち
| 作成日時：2021年12月31日 14時
