78. 過度な想い ページ28
＊
『お兄ちゃんー、そのダンボールなにー？』
翔太「タオルとか入ってるー」
深澤「あぁー･･･ホントに行っちゃうんだな･･･」
翔太「もう取り消せねぇぞ笑」
2月にお兄ちゃんと辰哉は高校受験を終え、無事に進学先が決定した。
私は3月の学年末テストでも成績上位をキープし、お兄ちゃんたちと同じ高校に行く勉強も始めている。
そして時期が過ぎるのも早く、私たちは今日、この家を去る。
新居のマンションもここから近めのところにし、時間さえあればいつでも遊びに来る気満々だ。
祖父「長かったようで、早いような･･･」
祖母「Aちゃん、いつも美味しい料理ありがとうね」
『ううん。おばあちゃんこそ、いつも食べてくれてありがとう笑』
祖母「翔ちゃんも、遊びに付き合ってくれて、ありがとね」
翔太「んなの、また付き合ってやるよ笑」
トラックに荷物を詰め込み、私たちは玄関でお別れだ。
辰哉、すっごい名残惜しそうだなぁ笑
すぐ会いに行くのに
深澤「翔太、Aに変なことすんなよ？」
翔太「しねぇーよバカ」
深澤「自炊は大丈夫だし、家事も大丈夫だし、、
あと、他の部屋の人勝手に入れちゃダメだぞ。男は絶対に」
『入れないって笑』
深澤「あと･･････」
『辰哉』
やけに落ち着かない辰哉を鎮めるように抱きしめる。
ちょっと震えてる
本当に心配してくれてるんだなぁ、、
『私にはお兄ちゃんがいるし、いざとなったら辰哉に電話だってするし、来年には同じ高校通えるように頑張るから』
深澤「･･･うん、待ってる」
翔太「じゃ、そろそろ行くぞ」
3人に別れを告げ、業者さんが運転してくれる車に乗り込む。
やっぱり、寂しさは大きいなぁ･･･
走り出す車窓に顔を向けると、自分の目が潤んでいた
前はまだ気持ちも楽だったのになぁ･･････
そっか、辰哉の存在か、、
隣にいることが空気を吸うことくらい当たり前な日常だったから、寂しさが増大してるんだ。
中２のガキがこんな感情になるなんてね。
高校で辰哉に私より好きな人が出来ちゃったらどうしよう、
この前みたいに女の人に逆ナンとかされてたらどうしよう、
辰哉、取られたくないなぁ･･･
そういう女が出てきたら、消さなきゃいけないのかな─────
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きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (
レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます！ (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべち
| 作成日時：2021年12月31日 14時
