75. クリスマスの夜 ページ25
＊
時は過ぎて冬
周りのカップルたちがイルミネーションの光る外を歩くころ。
その中を私たちも歩く
『お兄ちゃん一人にして寂しくないかなぁ』
深澤「じーちゃんばーちゃんもおデートだもんな。彼女いねぇアイツの自業自得よ」
『女の人ほんと興味無いからね笑』
折角のクリスマスに家で一人なんて、何やってるのか気になるくらいだ。
深澤「んじゃ、今日は一日中遊ぼ！」
『うん！』
肌寒い外を歩き回って、いっぱい食べて、写真撮って、お揃いの物を買って、すごく充実している。
春から離れちゃうから今のうちから思い出作っておかないとね
深澤「見てみて、このぬいぐるみAに似てる笑」
『えー、どこがー笑』
深澤「ニコーってした顔！」
『･･･あ、じゃあそのぬいぐるみ買お！
辰哉の側に置いておけば、会えない日も寂しくないかもよ？』
深澤「じゃあ買わない･･･」
『え･･･？』
そう言った辰哉の顔は少し怖かった
手に持っているぬいぐるみを見る目も冷たい。
付き合ってから変わったことと言えば、辰哉が一番大きい。
家にいる時はずっとくっついて来るし、たまに学校帰りに迎えに来ることもある。
出かける時は絶対手を繋ぐし、レジが男性店員だったら絶対私に行かせない。
他の男は寄せ付けないオーラが出ている。
深澤「だって、例え似てても俺は本物のAがいいもん笑」
『そ、っか笑』
深澤「ほらほら、あそこのクレープ美味しそうだよ？笑」
ケロッと表情を変えたと思えばいつもの辰哉だ。
男を寄せ付けない、辰哉の顔。
『辰哉ごめん、ちょっとお手洗い行きたいかも』
深澤「んー、あった。じゃああそこの行っておいで。俺ここで待ってるから」
辰哉の手を離してお手洗いへ向かう。
逆ナンとかされないかな･･･
中3に見えない格好してるし、かっこいいし、
綺麗なお姉さんとかに声かけられてそう･･･。
そう思うと不安になり、さっさと済ませて辰哉の元へ戻る。
あ、、
やっぱり、声かけられてんじゃん、、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2033人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (
レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます！ (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あべち
| 作成日時：2021年12月31日 14時
