70. 自分を大事に ページ20
＊
顔を上げるとホースを持った辰哉が1階のベランダに立っていた。
しかもベランダの窓が空いてる･･･？
父「っほ、けほっ、な、なんだ！」
深澤「自分の子供の命奪おうとするとか、クソ親だな」
父「なっ･･･！？」
深澤「一部始終動画に撮ってるし、警察も呼んだ。
あんた、もうすぐ捕まるよ？」
父「っ！」
お父さんは焦りながらリビングを去り、家を出て行った。
多分、一生帰ってこない気がする
あの人がいなくなった瞬間、嘘みたいに静けさが取り戻された。
深澤「A！何ともないか？」
『だ、いじょ、うぶ･･･
それより、お兄ちゃん！』
深澤「おい翔太！大丈夫か？」
翔太「んっ、なんとかな･･･背中、痛めた･･･っ」
よかった、大丈夫そうだ･･･。
そうだ、お母さん
『お母さ･･･！
あれ、お母さん･･･？』
翔太「いない･･･？」
深澤「母さんもいたのか？俺が来た時にはいなかったぞ･･･？」
『でも辰哉、一部始終撮ったって･･･』
深澤「んなの嘘だよ。警察もな。あぁ言っとけば大体ビビって逃げるんだよ」
そこまで考えてたの、すごい･･･
でもお母さん、どこに行ったの、
蹴られて怪我してるはずなのに
深澤「翔太の背中冷やさないとな･･･
その前に、A」
『な、に？』
深澤「それ、下ろせ」
『え、、
あっ･･･』
必死になっていた私はずっと包丁を握りっぱなしだった。
辰哉の顔も、少し怖い
深澤「A、翔太守ろうとして父さん刺そうとしただろ」
『だって、そうしなきゃ、お兄ちゃんが･･･』
深澤「誰か刺したら、捕まるんだぞ？
俺とか翔太にも、会えなくなるんだぞ･･･」
『ご、ごめんなさい･･･』
深澤「うん、わかってくれたなら良いよ。俺には、お前ら2人しかいないんだよ･･･」
自分のことばっか考えちゃう癖、きっとお母さんに似たんだろうな･･･
深澤「とりあえず、お母さんのことは後だ。
一旦ウチ来い、ばあちゃん達いるから」
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きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (
レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます！ (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべち
| 作成日時：2021年12月31日 14時
