69. 救世主 ページ19
*
父「いっつも何かある度に俺に当たってきて、それを俺が慰める。
ずっとその繰り返しに疲れたんだよ。高校時代の甘えが今でも通用すると思ってんなよ?」
『っ、ひっどい・・・』
父「なんとでも言えよ。でも、その俺の疲れを癒してくれる人が現れた。
それが由佳だ。アイツは最高の女だ。俺の話をちゃんと目を見て聞いてくれるし、ワガママだって聞いてくれる。
先輩後輩関係無しにだ。
凛子とは正反対だな」
母「うっさい!!」
お母さんは床に落ちていたガラスの破片をお父さんへ投げつけると頬を掠めた。
その瞬間、お父さんがキレた
父「ってぇなテメェ!!」
母「っあ"・・・」
『お母さん!!!』
翔太「母さんに何してんだよ!!」
『だめ、お兄ちゃん!!』
お母さんのお腹に蹴りを入れたお父さんに向かって、お兄ちゃんが殴り掛かりに行くも首根っこを掴まれてテーブルの方へ投げ飛ばされてしまった。
背中を打ったお兄ちゃんはその場にうずくまってしまう。
今、行ったら、私も動けなくなっちゃう・・・!
お父さん、ゆっくりこっちに来てる、、
逃げないと
・・・どこに?
逃げ場が無い・・・
お母さんも、お兄ちゃんも、動けない・・・
2人を背負う力も無い・・・
私は、無力だ、、
いや、ひとつだけある
罪を犯してでも、2人が助かるなら・・・
翔太「っ、A、、や、めろ、」
父「なんだ、まだ生きてたのか翔太。
そういえば、俺も随分お前のワガママに付き合わされたよなぁ?
これ欲しいアレ欲しい、ここ行きたい。
うんざりだったわ」
右手に握った包丁が、震える
私の力で、お父さんを止めれる保証なんて無いのに・・・
ううん、足止めくらいでいい
声も出ないなら、行動で。
お父さんの背後からゆっくり忍び寄り、両手で握って大きく振りかぶる
翔太「ば、か、A・・・!!」
父「お前も終わりだな、しょう─────
深澤「伏せろA!!!!!!」
『っ!?』
突如聞こえてきた声の通り、その場にしゃがみこむと頭上から大量の水が降ってきた。
今の声、辰哉・・・?
深澤「あっっぶね、間に合った・・・」
『た、つや、、』
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きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます! (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あべち | 作成日時:2021年12月31日 14時