検索窓
今日:8 hit、昨日:23 hit、合計:309,734 hit

69. 救世主 ページ19









父「いっつも何かある度に俺に当たってきて、それを俺が慰める。


ずっとその繰り返しに疲れたんだよ。高校時代の甘えが今でも通用すると思ってんなよ?」




『っ、ひっどい・・・』




父「なんとでも言えよ。でも、その俺の疲れを癒してくれる人が現れた。


それが由佳だ。アイツは最高の女だ。俺の話をちゃんと目を見て聞いてくれるし、ワガママだって聞いてくれる。


先輩後輩関係無しにだ。


凛子とは正反対だな」




母「うっさい!!」












お母さんは床に落ちていたガラスの破片をお父さんへ投げつけると頬を掠めた。



その瞬間、お父さんがキレた












父「ってぇなテメェ!!」

母「っあ"・・・」


『お母さん!!!』


翔太「母さんに何してんだよ!!」


『だめ、お兄ちゃん!!』













お母さんのお腹に蹴りを入れたお父さんに向かって、お兄ちゃんが殴り掛かりに行くも首根っこを掴まれてテーブルの方へ投げ飛ばされてしまった。


背中を打ったお兄ちゃんはその場にうずくまってしまう。





今、行ったら、私も動けなくなっちゃう・・・!



お父さん、ゆっくりこっちに来てる、、




逃げないと


・・・どこに?


逃げ場が無い・・・


お母さんも、お兄ちゃんも、動けない・・・


2人を背負う力も無い・・・







私は、無力だ、、







いや、ひとつだけある





罪を犯してでも、2人が助かるなら・・・















翔太「っ、A、、や、めろ、」



父「なんだ、まだ生きてたのか翔太。

そういえば、俺も随分お前のワガママに付き合わされたよなぁ?


これ欲しいアレ欲しい、ここ行きたい。

うんざりだったわ」















右手に握った包丁が、震える


私の力で、お父さんを止めれる保証なんて無いのに・・・





ううん、足止めくらいでいい


声も出ないなら、行動で。






お父さんの背後からゆっくり忍び寄り、両手で握って大きく振りかぶる















翔太「ば、か、A・・・!!」




父「お前も終わりだな、しょう─────



















深澤「伏せろA!!!!!!」




『っ!?』












突如聞こえてきた声の通り、その場にしゃがみこむと頭上から大量の水が降ってきた。




今の声、辰哉・・・?














深澤「あっっぶね、間に合った・・・」





『た、つや、、』

70. 自分を大事に→←68. 父の本性



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (408 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2033人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます! (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あべち | 作成日時:2021年12月31日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。