【刀剣乱舞】乗っ取られたのでメディックになります【千銃士】

七挺目 ページ8

「ふん、俺のマスターになれたこと、感謝しろよ？」

「うん。感謝する。」

自分じゃ戦えないから。審神者の時みたいに。

「そうだ、それに......。貴銃士として目覚めるとき、頭の中に誰かの声が響いたんだ。」

「何か言ってたの？」

シャルルにも聞こえていたのかも知れない。

「’’Be noble.’’貴銃士よ高貴であれ絶対高貴に目覚めよ______って、たぶんそんなカンジ。あの声っておまえじゃないよな？」

目覚めさせる時には何も言ってないし、起きてって念じただけだから私ではないはず...。

「私じゃないと思う。」

「そうか。まあなんのことだかサッパリわからないんだが......。わからないから、考えても仕方ねーかなって。」

考えても仕方がないか...。

「俺は俺のまま、騎士道を全うしようと思うんだ......ってマスター聞いてるか？」

今は本丸のことなんか気にしてはいけないんだ。考え事は戦場で足でまといになる。大丈夫。こんのすけがいるから...。

「具合でも悪いのか？」

「え、そんなことないよ。大丈夫。」

「......何かあったら言えよ？騎士として、命に代えてもおまえを守る。それが俺が考える高貴なんだからな。そうすれば、いつかわかるんじゃねーかな......。その、絶対高貴とやら！」

「絶対高貴...。」

「なんかそんな気がする。よし。初めての戦場、俺なりに高貴目指してみるから。おまえも自分のやること、しっかりやれよ。」

「うん。初陣頑張ろうね！」

「まぁ......無理はしなくていいけど。じゃ、じゃあ後でな。俺、弾作ってくる！」

ベス君は顔を赤くしてそそくさと私から離れていった。

「やること、しっかりやらなきゃね」

私の本当の初陣の時は、怪我をさせてしまったから......。今度は、無事にみんなで帰ることができるようにしなくちゃ。

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