64 何のために ページ25
貴女side
ここまで辿り着く間に考えた。
何故こんなにも勝手に動いてしまうのか
まるで自分が操られているように。
そうして身体が動いた先には
荼毘と…踏みつけられた啓悟さんがいた。
彼を助けなきゃ
そう思うのに身体が動かない。
貴「身体が…おかしいの
ここに来るのも全部私の意思じゃない
ドクターの声が聞こえて…勝手に動いたの」
それを聞いて青ざめる啓悟さんと笑う荼毘。
荼毘「やっと気づいたか
お前は…
俺らの指示に従うだけの
死柄木の為に作られたクローン人間だ」
ホークス「……！！」
貴「え…？」
私が…クローン？
荼毘は続ける。
荼毘「元の身体から遺伝子を抜き取って
お前を新しく作った。
過去の記憶も共有させて、まるで同じ記憶を持つ人間が存在するようにな。
お前が強個性のガキだったのを見て
元々お前の父親がドクターやAFOと
実験台として売り渡す約束をしてたんだと
まあ結局その前にステインに殺されちまって
タダでお前を手に入れたワケだが
お前、その辺の記憶ゴチャゴチャだろ
相当そこで辻褄合うよう弄ってるからな」
じゃあ
今まで私が受けたと思っていた苦しみは
実は他の誰かが受けていたもので
私はただ、人を殺し続けただけって事？
私は…道具として作られただけ？
ホークス「信じなくていい！！
君は__ッ！！」
目の前で焼かれていく啓悟さん。
荼毘「コイツを助けたいのに助けられないのも
そうやって俺やドクターが指示してるからな」
…自然と、涙が頬を伝った。
だけど顔は…笑っていた。
私は…
貴「ねぇ…
私は一体何のために生まれて来たの？」
本当にこの世界に要らないのは、私だった。
その時、
常闇「ホークス！！！」
常闇くんが彼と荼毘の間に割り込んで来たのだ
ホークス「常闇…くん…！？」
荼毘の前に立ちはだかる常闇くん。
ダメだ、ダークシャドウは不利。勝てない。
案の定、荼毘は余裕の表情。
そして言い放った。
荼毘「ブレーカー、コイツらを殺せ」
やめて
嫌だ
そう思いながらも私の足は動く。
今の彼らなら容易に殺せる
だけど…だけど…
《殺しちゃダメ、お願い。頑張って…！》
分かってる、だから…
貴「お願い……止めて……」
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日サロ - まだ途中だけど面白くてコメントしちゃいました！💞💞ホンマに好きです！ (11月17日 0時) (
レス) @page8 id: fa8371b6ca (このIDを非表示/違反報告)
レモン - Mona さんの作品は、感動できるもの心に響くものばかりで、大好きです。もう涙が止まりませんでした。これからも、頑張ってください‼ (2021年12月28日 20時) (レス) @page42 id: 660206b2ba (このIDを非表示/違反報告)
みんとぅー - すごいですね、世間でいう正義が全員の正義になるとは限らないっていうことが改めてわかりました。ＳＮＳってすごいですよね、いい方にも悪い方にも利用できる。ＳＮＳを使うときはしっかり考えて使おうと思いました！今回も素晴らしい作品をありがとうございます！ (2021年8月15日 17時) (レス) id: a49b45bae0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてと - 「空を飛びたい」から見させてもらっててどの作品も心に響くものばかりでもうすっかりファンです！笑素晴らしい作品をありがとうございました、そして完結おめでとうございます。 (2020年8月23日 17時) (レス) id: 51a37eb23e (このIDを非表示/違反報告)
らーゆ。 - わぁぁぁあ！！完結おめでとうございます！！いつまでも大好きな作品です！！お疲れ様でした！！ (2020年8月18日 21時) (レス) id: 85f012b98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時：2020年7月30日 1時
