59 叫び ページ20
緑谷side
貴「お前たちが何を知ってるんだ
誰が正しくて、誰が間違ってるって
何の確信も無く判断し無責任に匿名で発信する
『みんなが言ってるからそれが正しい』
『テレビがそう言ってるから正しい』
それが本当に正義なのか？
人が死んでもそう言えるのか？
お前の家族や親友、恋人がその対象なら？
『周りがそう言ってるなら仕方ない』
そうやって割り切れるのか？？
公安も、マスコミも、それを見るお前たちも
ヒーローが絶対正しいと思ってる
そうであって欲しいと私も願ってるよ
困ってる人がいれば難なく手を差し伸べる
そんな存在であって欲しい
だけど…現実は違う。
だから全員が…
1人1人が考えなきゃいけないんじゃないの？
自分や相手が本当に正しい事を言ってるのか
自分で考えなきゃいけないんじゃないの？
無責任な言葉や行動が
人を殺す凶器になる事に気付いてよ…」
構えた腕はもう、とっくに降ろしていた。
彼女の足は痙攣していて
もう倒れるのも時間の問題だ。
それに何より、彼女の涙ながらの訴えは
僕らにも深く突き刺さった。
1年前、『正義って何？』と苦しそうに呟いた
あの顔が思い出される。
貴「私のやり方は……間違ってたかもしれない
だけど…私は
この世界を好きにはなれなかった
だから後悔はしていない。
私は自らの信念のもとに生きてきたから。
もし…今この中に
犯罪を犯そうと考えている人間がいるなら
一度だけでいい、考え直して欲しい。
自分が何のためにヴィランになるのか
それを明確にしてから行動して欲しい。
私を持ち上げ、称賛する奴も世間にはいる。
だけど決して流されてはいけない
結局…その道を生きるのは君自身だ」
そう言ってバキッとカメラを破壊したと思えば
その場に崩れ落ちるように倒れた。
暫く様子を見るが、
どうやらもう動けないらしい。
エンデヴァーさんが合図を出し
他のヒーローが取り押さえにかかる。
その時だった。
瞬きをした瞬間に
彼女の身体は無くなっていた。
そこに代わりに落ちたのは、一枚の赤い羽。
エンデ「ホークス貴様…！！！！
裏切ったか！！！」
そう、ホークスだった。
上空で彼女を抱えながら見下ろしている。
ホークス「ハハ、すみませんエンデヴァーさん
これだけは俺も譲れないんで」
誰も追いつけないまま
彼は暗くなりかけた空に消えていった。
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日サロ - まだ途中だけど面白くてコメントしちゃいました！💞💞ホンマに好きです！ (11月17日 0時) (
レス) @page8 id: fa8371b6ca (このIDを非表示/違反報告)
レモン - Mona さんの作品は、感動できるもの心に響くものばかりで、大好きです。もう涙が止まりませんでした。これからも、頑張ってください‼ (2021年12月28日 20時) (レス) @page42 id: 660206b2ba (このIDを非表示/違反報告)
みんとぅー - すごいですね、世間でいう正義が全員の正義になるとは限らないっていうことが改めてわかりました。ＳＮＳってすごいですよね、いい方にも悪い方にも利用できる。ＳＮＳを使うときはしっかり考えて使おうと思いました！今回も素晴らしい作品をありがとうございます！ (2021年8月15日 17時) (レス) id: a49b45bae0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてと - 「空を飛びたい」から見させてもらっててどの作品も心に響くものばかりでもうすっかりファンです！笑素晴らしい作品をありがとうございました、そして完結おめでとうございます。 (2020年8月23日 17時) (レス) id: 51a37eb23e (このIDを非表示/違反報告)
らーゆ。 - わぁぁぁあ！！完結おめでとうございます！！いつまでも大好きな作品です！！お疲れ様でした！！ (2020年8月18日 21時) (レス) id: 85f012b98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時：2020年7月30日 1時
