168 避けなかった ページ9
爆豪side
許せなかった。
俺が口出しすることじゃねぇのは分かってる
だけど…あんなに
痛ェ足引きずってでも毎朝トレーニングして
絶対無理だって諦めてたヒーロー
もう一度目指してたんだ
それも全部
アンタのためだったのに
ホークス「いやぁ、そう言われても仕方ない
彼女には悪いことをしたよ」
そうやってアンタは
ヘラヘラ笑って済ませられるんだもんな
ホークス「…まぁ
俺にはもう関係ない人だから」
気づいた時には
奴に掴みかかっていた。
俺よりも数倍スピードが速いアンタなら
絶対に避けられたはずなのに
アンタは避けなかった。
爆豪「…あの人が
どんっっだけアンタみたいなクソ野郎の為に
努力してきたか知らねェから
そんなクソみてぇな事が平気で言えんだよ」
怒りと、虚しさと、悔しさで一杯だった。
爆豪「アンタに会えない間も
あの人はアンタのことを信じてた！！
寂しくて、辛くて心細い時だってあった
それでも信じてたから、努力し続けれたんだ
なのにアンタは何なんだよ
何であの人を裏切るような事ばっかすんだよ！
何であの人を傷つけるような『誰が！！！』」
俺の高揚した声を抑えるほどの声で
アンタはかき消した。
俺の掴んだ手をさらに掴み返し
ホークス「…誰が好きでこんな事するんだ」
さっきの荒げた声とは正反対の
弱々しい声に、表情。
どちらも見たことがない姿だった。
そのまま力が抜けた俺の手を剥がし
隣を通り過ぎてゆく。
ホークス「…彼女を頼むよ、爆豪くん。
偶然でも今君に会えて…良かった
君は…きっと、良いヒーローになれるよ
人の痛みを理解できる人だ」
爆豪「は…？」
ゴーグルをつけたその表情は読めないまま
暗くなった空に消えていった。
なんだよいきなり
まるでもう2度と会わねえような言い方
俺はしばらくボーッと突っ立ってた
貴「…爆豪くん？」
そう、彼女に名前を呼ばれるまで。
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アップルパイ(プロフ) - いいお話すぎる、、、普通に泣きました、、素敵なお話ありがとうございました😭💕 (5月2日 21時) (
レス) @page43 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
berumanami0220(プロフ) - ほんとに感動しました。こんないい作品最後まで書いてくれてありがとうございます！ほんとに今までで一番いい作品でした（ ; ; ） (1月9日 1時) (レス) @page45 id: ea41280661 (このIDを非表示/違反報告)
Hidora(プロフ) - 続けて書いてごめんなさい。今まで占ツクで見てきた中で1番良い作品です。この作品を書いて下さり、完結まで続けてくださりありがとうございました。 (11月21日 17時) (レス) id: 899cfd5088 (このIDを非表示/違反報告)
Hidora(プロフ) - まじで感動しました。泣きました。ホークスが亡くなった直後の時、ホークスのMAD聞いてたんですけど、そのMADは米津玄師さんのlemonで歌詞とセリフとで合い過ぎでマジ泣きしました。イメージソングは別の曲だったようですけど、lemonにこんなに会う作品があるなんて…！ (11月21日 17時) (レス) @page45 id: 899cfd5088 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 何気なく読んだ夢小説でまさかこんなに感動するとは……素晴らしすぎるタイトル回収に、2人の最期、生徒との関係…読んでるうちに自然と涙が出てきました。この作品に出会えてよかったです。 (2023年2月2日 21時) (レス) @page45 id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時：2020年3月28日 17時
