伏線？ ページ42
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予想通りだった。
数日後から学長は地下に来なくなった。
代わりを任されているのか、五条さんが来る。
どうせなら硝子さんや七海にしてほしいのに。
「学長ともなると出張も大変らしいね」
『私には関係ないんで』
「心配じゃない？僕は心配してるんだけど」
『何をですか』
「本当は出張じゃなくて上層部絡み…とか？」
この人もパンダの事情を知っているらしい。
「アイツが呪詛師になってから
あの人も中々苦労してるよね。かわいそーに」
『その辺の事はもうどうでも良いです』
私の答えがつまらないからなのか
彼はダルそうに伸びをする。
そして言った。
「僕が呪詛師になっても、どうでも良いの？」
ページをめくろうとしていた手が止まった。
思考回路がピキッと音を立てた気さえした。
自らの術式について術師本人は
大体を無意識の部分で自覚している。
私は例外で、高専に来てから『術式』として
自覚し始めた。
そして、自分の繰り出す領域を強化すれば
どうなるのか、という事も。
外部に知られれば、まず私は処刑される。
それほどに禁忌の技であるとも分かっていた。
もしこの人が呪詛師になったら。なんて
考えてなかった。でもそれがこの世界の全てを
終わらせるという意味だと容易に理解できた。
彼に対する憎悪はそこまで大きくない。
ただただ、1人でやれよと思うだけで。
だけど今。たった今。
全てを通り越して腹の底から本音が出た。
私の持つ力の合点が付いたと錯覚した。
いや、錯覚と信じたいだけなのかもしれない。
まさかこんな言葉を、ここまで本気で向けると
私も彼も思っていなかったと思う。
『もし呪詛師になったら…
＿＿アンタを殺す。私の手で、確実に』
彼は絶句していた。
本気の殺意を向けている事を自覚してからは
もう、元通りだった。
『…恵達のとこ行きますけど、来ます？』
「行こっかな。4人でスマ○ラしようぜ」
『私は勉強しますから』
この状況で
「来るか？」と言える私の神経も
「行く」と言える五条さんの神経も
どっちもイカれてる。
私とこの人の間に流れる空気は何となく異質で
だから私は苦手なんだと思った。
………
ここまで書いててアレですが
これ面白いんですかね…
何かシリアスな話ばっかですみません( ; ; )
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Ｍ - 鍵ちゃんってニックネームが最高ですね！！鍵ちゃんＪＫ時代からクズだったのウケる😆 (2022年3月13日 21時) (
レス) @page3 id: 6a6e0e01b8 (このIDを非表示/違反報告)
margaret - 面白い！ (2022年2月3日 9時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - とても面白かったです！！ 幼少期の恵との絡みもっと見たいなぁ (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8dc6dc1d77 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - リズさん» 百鬼夜行！！書こうと思いますありがとうございます(^^)楽しみにして頂ければと思います！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - おかか。ですかさん» 1番望ましい（個人的に嬉しい）読み方です…！嬉しいですありがとうございます（ ; ; ）本編もよろしくお願いします！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時：2021年2月28日 0時
