【呪術廻戦】補助監督鍵ちゃん

3. 嫌いな奴には嫌がらせ ページ4

【五条side】




約束時間ピッタリに、その車は目の前に停まる
相変わらず運転が荒いなぁ。


誰が運転してるかなんて
確認しなくたって分かってるよ。



『早く乗ってください』



後部座席のドアを開ける。
相変わらずのダルそうな表情。



「僕、助手席が好きなんだよね」

『私が嫌なので後ろにどうぞ』

「酷いなぁ〜」



昔から、僕らは仲が悪い。

正しくは、『僕は彼女に嫌われている』。
僕は結構好きなんだけどね、残念。



『東京駅までですよね』

「うん、よろしくー
てかやっぱこの車煙いわ。窓開けていい？」

『ご自由にどーぞ』



よく見たらタバコ咥えてんじゃん。中毒か？



『吸います？』

「いらなーい。僕タバコ嫌いだし」

『そーですか』



そう言いながら目の前で火をつける。
遠慮もクソも無いな昔から。

こんなろくでなしのクズみたいな女
探しても中々出てこないと思うよ、うん。

でもこの性格でもみんなから好かれてんのが
凄い所なんだよな。



東京駅まで伊地知なら30分。彼女なら20分。
僕と一緒にいたくないから飛ばして15分かな？



『近くのコンビニ寄って良いですか？』

「良いけど、何買うの？」

『タバコ切れたんで』

「結構マジの中毒じゃん」



やることなす事全部めちゃくちゃ。
ニコチン中毒で運転もすんげーヤバい。



『あとビールも』

「まさかのアル中ダブルパンチ？」

『ノンアルです』

「そういう問題じゃねーよ」



イカれ具合も才能も充分。
なぁーんで術師やめちゃったかねぇ。

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