【呪術廻戦】補助監督鍵ちゃん

19. Tシャツ実は頂き物です ページ21

【五条side】




『シャワーお先ですー』

「はいはーい」




30分後。

予備で予め部屋に置いていた服に着替えた
Aが出てくる。


あれだけ嫌がってても気持ちの切り替えは早い

僕と同じ部屋にいる事にもう文句は言わずに
全く色気の無いTシャツ短パンで堂々と歩く。

長袖って書いてる半袖Tシャツ。
何でこれを買おうと思うのか分かんない。




「どんな服の趣味してんの」

『他に言う事あるでしょ。私に謝れ下さい』

「さっき謝ったじゃん」

『言葉じゃないです。金で誠意を示せです』




こんなやりとり、昔もしてた。
僕がやらかした事に大抵この子が巻き込まれる
たまに逆パターンもあるけど。


「さっき俺のこと先輩って呼んでたの
懐かしくなかった？

ケッコー久々すぎてびっくりしたんだけど」


『そうですね、私ここまで怒んないですし。

私もアナタの口の悪さ懐かしいですよ。
今だって一人称「俺」だし』


あ、ホントだ。気づかなかった。


『性格も根本は何にも変わってないくせに
喋り方だけ取り繕ってホント気色悪い』


「言い方キツいよね〜

まあ僕も大人になったってことじゃない？
Aに対してだけだよ口悪いの」

『そうですか余計に気色悪いですね』

「オマエも僕にだけ口悪いよね」

『嫌いなんで』




そう言い放つと
メモに何かを書いて渡してきた。


「何コレ」

『口座番号。
任意額で慰謝料振り込んで下さいね。

私はセレブなアナタと違って給料抜かれたら
困るので。

あともう話しかけないで下さい
冷静に考え直してもやっぱりアナタのこと
ぶち殺したいレベルでムカついてます


では、おやすみなさい』




バフっとベッドに倒れ込んだきり
動かなくなるA。どこの子どもだよ。


おやすみなさいは嫌いでもちゃんと言うんだ。
本当飽きないわコイツ。

20. 五条悟に999ダメージ！→←18. 減給だけは勘弁して

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す