【呪術廻戦】補助監督鍵ちゃん

15. ハゲにハゲも駄目です ページ17

【五条side】




『美味っし……』



食べやすいからと助手席に移動してきたA



僕なんて存在していないかのように
餃子を存分に味わってる。

そして僕らの間にある収納ケースを開けると
ビールを取り出した。



「待って、何で？」

『？』



何でこの中が冷蔵庫になってんの？
そういう仕様なの？



『飲みます？』

「バカなの？」



多分捕まってないだけで飲酒運転やってんな。



『バカなら今更捕まってますよ

捕まらないようにバカなことをすんのが
賢いやつのやり方ですから』



ビールを持ってドヤ顔するA。
もう目が座ってる。


「ドヤっても言動はバカそのものなんだよね」

『酒とニコチンの味もわからないバカに
言われたくねーです』

「そろそろ本当に病院行けよ」



変わらない。
昔からずっとこんなヤツ。


僕が…ほんの少し変わったのかな。


だからこんなに嫌われてるのかも。
高専時代は仲悪いって言っても
ここまで酷くなかったから。


でも何となく、彼女といると
懐かしい日々を思い出す。楽しかった日々。



「青春って…いいよね」

『急に気持ち悪いですね』

「キモいって意外と傷つく言葉だよね」

『自覚があるから傷付くんじゃないですか？
ブスに『ブス』は禁句なのと同じですよ』



コイツ1度車から振り下ろしてやろうか。

そんな事を今でも考えるし
昔なら本当にそうしてただろうね。



君といるといつもそんな事を思い出すんだ。

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