【呪術廻戦】補助監督鍵ちゃん

1. 冗談通じて欲しい系 ページ2

【虎杖side】




ツギハギ呪霊を祓い損ねた後

ナナミンと俺2人は
ボロボロの状態で迎えを待ってた。


俺は今死んでることになってるから
限られた人しか関われないし

だから伊地知さんが来ると思ってたんだけど


すんごい速度からブレーキかけて
俺たちの前に停まった車を見て


「あ、これちげーな」って思った。



中から出てきたのは、タバコを咥えた女の人。

そんで俺らを見るなり笑った。




『七海ィ〜！どした？転んだの？？』


ナナミンの顔を覗き込んだと思えば
もうそこから煽りのオンパレード。


横目で見ると、
明らかに機嫌が悪くなってる。


七「…早く車を出して下さい」


『怒らない怒らない。
まあ良かったじゃん死ななくて』



ナナミンを助手席に座らせると

次は後部座席のドアを開けて俺の方を向いた。



『名前は？』

「あ！虎杖悠仁ッス！！」

『オーケー悠仁ね。早く乗りな〜』




衝撃的だった。
補助監督って真面目なイメージあんじゃん。

本当に申し訳ねーとは思うけど
絶対この人は違う。

怪我したナナミン煽るなんてできねーもん。



運転席に座ると、ナナミンの方を向いて


『七海、そっちにあるタバコ1本取って』

七「…他の人が乗ってる時は止めて下さい。
周りの人間の方が有害なんですから」


そう言うと彼女の口からタバコを抜き取り
灰皿に押し潰した。



この人…ナナミンの先輩か？タメ？
後輩ではねぇよな？


てか名前も知らねーや。




「あの〜、名前聞いていいスか？」




『ん？あーほんとだ言ってないや。

ワタクシ七海の同期兼妻の七海Aでッ__


…鍵兎です。ただの同期の鍵兎A』



ティッシュの空き箱が良い音を鳴らす。



七「ひっぱたきますよ？」

『まさかのひっぱたいた後に言う系？？』

七「次は素手です」

『すいません』



ナナミンこの人に容赦ねーな。さすが同期。


この日、鍵兎さんについては

なんかロクでもなさそうな大人って事しか
分からなかったけど



まぁ仲良くなれるタイプなんだよな。
その翌日にはタメ語で鍵ちゃん呼びしてたわ。

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