【爆豪勝己】仮面王女の鎖

24. 額縁 ページ26

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酒場からホテルに戻って一息つこう…

…ッて思ってたのによ







「なんッでテメェらと同じ部屋なんだよ！！」


「かっちゃん、大声出したら響くから…」


「この部屋完全防音らしいぞ、すげぇな」




こんな無駄に広い部屋１つなら
狭い1人部屋の方が余裕で良かったわクソが




「でもこんな豪華な部屋…いいのかな。
僕らせいぜい護衛だけだよ？？」


そう思えるほど豪華な部屋。

ただそれが、この国の貴族にとっては
当たり前のレベルらしい。



色んなモンが壁に飾られている中で
1つ気になることがあった。




現ベルガラール王の肖像画の隣に飾られた
何も入っていない額縁。




ただその額縁には

『Princess:Stella Bergart Meed』


そう彫られている。




「ステラ…ベルガートミード？」



ウェルカムドリンクを持ってきた女に聞く。


「ここの額縁、入ってねェぞ」


英語で伝えてやると、ニコリと女は微笑んだ。




「ステラ様は…今週末にお披露目される
我が王国のプリンセスです。

あなた方も王女のお姿をご覧になれるそうで…

とても光栄なことでございますね



お披露目が終わり次第、彼女の肖像画を
飾らせて頂くつもりでございます」



「この国に王子はいねぇのか？」


轟が会話に割り込んでくる。


「はい。お子様はステラ様だけです。


王妃様はステラ様をご出産されてから2年後、
お亡くなりになられました


とても美しいお方でしたがお体が弱く…」





つまり…国王の後継者は今の所居ない、と。


「じゃあ…次の王位継承者は誰に？」


デクが聞くと女は少し不審そうな顔をする。


「どうしてそこまで気になるのですか？」


「あ、いや全然…！気になっただけです！」



女はニコリと笑って何も言わずに出て行った。

どうやら王族関係の話はあまりすべきでは
無いみてェだ。

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