12. 救世主 ページ14
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「____お嬢さん、俺らと一杯外でどう??」
いきなりそんな事を言われて、周りを見渡すと
空いていたはずの店はほぼ満員で騒がしくて
お酒の匂いもさっきより強くなっていた。
窓を見るともう真っ暗だ。
ライズは…??
時計を見ると8時を過ぎている。
2時間くらいで戻ってくると立ち去ってから
もう3時間以上経っていた。
にしても、この人たちはどこの国の人だろう。
英語の訛り的に大体は予想がつくけれど。
…それで、何を言われていたのか
突拍子も無さすぎて忘れてしまった。
思い出せずに、ずっと黙っていると
「俺たちとは話す価値もないって??
さすが貴族の方は考え方も高貴なもんだ!」
語調を強めてそう言われ、
強い力でいきなり腕を掴まれる。
「お客さん!!困るよそういう事は!!
手を離しなさい!!!」
店主が止めに入ってくれても、
腕にかかる力が緩む気配は無い。
手首を握り直された時
昔かけられた手錠を思い出してしまった。
やめて、離して
そう言おうと思っても恐怖で声が出ない。
誰か___
私は無意識に助けを求めていた。
その時。
「おい、ソイツ嫌がってんだろうが
離してやれ」
聞き覚えのある言語だった。
それに、見覚えのあるような顔立ち。
2人のうちの1人が、彼の前に立ちはだかり
男は彼を勢いよく突き飛ばした
_____はずだったのに、全く微動だにしない。
そして次の瞬間、何が起こったのか
その大柄な身体は壁に向かって飛ばされていた
もちろん、その彼によって。
もう1人の男は私の手を離し、吹っ飛んだ
片割れに駆け寄る。
彼はその2人の前にしゃがみ込み、
「とっとと失せろ、クソ野郎」
中指を立ててそう吐き捨てた。
私の声が出るようになったのは
その2人が退散して、彼が周りの人々から
讃えられている時だった。
「貴方…日本人??」
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Mona(プロフ) - アヤさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます( ; ; )これからものろのろ更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年12月8日 0時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 早く!続きが読みたくて、うずうずしています。かっちゃんとステラの葛藤が待ち遠しいです。いつまでも次の話待ってます(*´ ˘ `*) (2019年12月7日 10時) (レス) id: ffe771d046 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - あすまさん» ありがとうございます!これからも亀更新ですが頑張りますね( ; ; )よろしければ他の作品も覗いてやってください(^^) (2019年11月27日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - 最後までいっきに読んでしまいました!とっても面白いです!更新楽しみにしています!応援しています頑張ってください! (2019年11月25日 1時) (レス) id: 0aabcfb8f7 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - siroさん» ありがとうございます!これから面白くしていくつもりですので最後まで見届けて頂ければ嬉しいです(^^) (2019年10月18日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mona | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時:2019年9月27日 20時