【五条悟】ブラックスマイル

10. いつから君は ページ12

【五条side】



「つまり学長は前からAの居場所を
知っていた、と」

夜「そうだ。
そして事あるごとに呪霊退治の依頼をしていた

まずココには前にも来ているし
硝子も知っている」

「は？何で言ってくれなかったんですか」

夜「言えば騒ぐと思ってな」

「Aは？」

『聞かれなかったから答えなかったの』


まぁ、そうだけどさ。酷くね？



夜「いいのかA。

ここに再び籍を置く限り、何らかの形で
高専に協力してもらう事になるが」

『何でもご自由に』

「じゃあ僕と一緒に先生やる？」

『生徒育てる気は無いけど、良いの？』


ダメだ、向いてない。

だけど悠仁や野薔薇、恵たちと関わる事で
何か変わるキッカケが出来るかもしれない。


「うん、僕が居ない時は生徒の面倒見てよ」

『分かった』



学長室から出て、教師寮に案内する。

「とりあえずココ使ってよ

あのマンションに比べたら狭いけど我慢ね。
僕は隣の部屋だからなんかあったら言って」


『うん、ありがとう



…いつから自分の事を
『僕』って言うようになったの？』




そうか、彼女は天内の事も…
傑が呪詛師になったことも知らないのか。


「…傑に言われてから、かな」

『ああ、仲良かったよね

だけど去年…あなたが殺した。
彼が呪詛師になってしまったから』


変わらぬ笑顔で淡々と答える。

…情報が早い。知っていたんだな、全て。

つまり…


「あの後もアイツと繋がってたのか？」

『うん』




そのまま部屋に入っていく。


…聞かなきゃいけないことは沢山ありそうだ。

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