【呪術廻戦】きっと、いつか。 (ページ7)

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三山は意識を取り戻した補助監督の指示に従い
家入が待機する医療ルームに到着する。

家入に彼を預けて帳に戻り、触れる。

三山の手からヒビが広がり、穴が空く。

そこから見えたのは、大勢の一般人。

穴から溢れるように逃げ出す人の波に逆らい
中へと三山は進み続ける。

七海の居場所をどうにか知りたいが
この広い空間では難しい。

そして残る帳は
術師を入れない帳と五条悟を閉じ込める帳。

三山は大体の状況をそれで理解する。

術師を入れない帳を破る事が優先だが
倒れている補助監督をそのままにも出来ない。

家入の指示を仰ぎながら処置に集中する。

「君、何者？」

隣で他の処置をしている家入に声をかけられる

『ただのOLのつもりだったんですけど

今は…準一級の三山です』

「あぁ、七海の」

七海の、で通じるほどに
何か話題があったのだろうか？

『…七海さんはどこにいますか』

「もう駅に入ってるんじゃないかな
術師を入れない帳も上がったし」

おそらく誰かが祓ったのだろう
これで大体の術師が自由に移動できる。

「何で戻ってきたの？」

家入はタバコを一本咥えながら三山を見る。

今ならわかる、三山はそう思った。

まともな死に方はきっと出来ない

だがそれでも
ここには自分が生きる意義がある。

無理矢理切った数時間前の電話。

三山は七海の言葉の続きを理解していた。

聞きたくなかったから切ったのだ。

仮にも呪術師をやっていた。
気が強くなければ続かない仕事だ。

七海には劣るけど
準一級でそれなりに実力もある。

彼が自分を守ろうとしてくれたのは分かってる

だけど、守られるだけの存在なんて
自分はなりたくない。

自分の生きる人生が幸せなものになるのなら
隣にいるのは七海以外、あり得ない。

『…私が、幸せになる為です。

人を助けて…呪いを祓って
後悔しない人生を…歩みたい』

そう、きっとそれが答えだった。

全ては七海と生きる為だ。

その時、遠くの方で大爆発が起きた。
隕石が落ちてきたような火柱を立てた。