六話 ページ7
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「...多分治崎さんは優しいから、
何かあっても私だけは罪にならないよう
汚れ仕事はさせなかったんだと思う。
...でも、私は彼奴が憎い。憎くて堪らない。
この怒りを静めるには彼奴を殺すか
何かしないと収まらないと思う。
...ごめんなさい。
私は結局治崎さんの役にはたてなかったし
手伝えもしなかったよ。」
「...治崎、さん...？さっきから何言ってるの...？」
「...私は敵連合の死柄木がいらつく気持ちが分かるよ。
何も辛い思いも努力もしてない奴等が幸せになって、
辛い思いをして努力もしている奴等は幸せになれないし、
救いもない。
あっても今の私みたいにすぐに壊れてしまう。
私はね、個性が無かったら
こんな世界にはなってないと思うんだ。
個性があるかないかで争ったりはしない。
皆平等だった。
...個性があるからといって、
差別されることなんてなかったし、
弟を庇ったりなんてしなくてもよかった。
この世界は狂ってる。
そんな世界は一度壊して創り直した方がいい。
...だから、治崎さんのいう個性の無い世界に憧れ、
自分の目で見てみたいと思うようになった。」
「...治崎、さん...？」
...ここまで言って気づかないのか。
一周回って笑えてきた。
髪の毛は最初は染めてたけど、
染めるスプレーが無かったから
今日はかつらにしてた。
かつらを外してコンタクトも取って、
髪の毛は爪を強化して肩よりちょっと上まで切った。
私は今まで以上の笑顔で、
「気づかなかったね！最後まで！」
と言ってやった。
彼奴の顔が歪んでいくのを見ていたらもっと笑えてきた。
...どうせなら楽しもう。
ぎりぎりまで。
今までの復讐だ。
首の付け根から個性の触手を出した。
「...A...？な、なんで...？
だって、行方不明だったんじゃ...
...もしかして、死穢八斎會の奴等に誘拐でもされてたの？」
「...は...？
...黙れ！
...お前が組のみんなをそんな風に言う権利はない！
...私は自分で望んでみんなといたんだ！
お前らみたいな偽者のヒーローなんかより！
私のことを助けてくれた治崎さんの方がヒーローだよ！！」
「...は...？治崎に助けられたってどういうこと...？」
...驚いてる。
私はその顔が見たかった...！
「...ああ。そっか！
お前も、お前の母親も私に興味無かったもんね〜！
知らなくて当然か！あははｯ！
ヒーローとか目指してるくせにね〜！笑えるよ！！
自分の家族だってのに異変も感じなかったなんて！！
おかしいよね〜！」
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桜 - 伊織さん» ありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2020年5月18日 16時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - すっっごい好きですうう…これからも楽しみにしてます、更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 70033b6f85 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 腐った鬼さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年5月15日 16時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
腐った鬼(プロフ) - めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 3時) (レス) id: ddcd1c8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 雪さん» ありがとうございます！！あまり評価が無いので面白くないのかな？と思っていたので凄い嬉しいです！！ (2020年5月6日 15時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tragic hero | 作成日時：2020年4月8日 7時
