五話 ページ6
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雄英から走って、後少しで着くというときだった。
ﾄﾞｰﾝ！
...は...？
今のは...治崎さん...？
倒された...？
治崎さんが...？
「...あれ？Aちゃんじゃないですか！！
ここで何してるんですか？」
「...敵連合の...」
声をかけたのは敵連合にいたやつだった。
「悪いけど、あんたらに構ってる暇ないから。」
そう言ってさらに脚力を上げ治崎さんの元に向かった。
そうして見えたのが、ボロボロの治崎さんだった。
「ｯ〜！...治崎さん！！」
「...へ...？なんでAちゃんがここに...？
...まさか...！！」
麗日が何か言っていたが無視して治崎さんの元に向かった。
「...ち、治崎さん...お、起きてよ治崎さん！ねぇ！！」
なんで？
なんで治崎さんは倒れてるの？
...私はただ、今まで過ごせなかった分の幸せを
この人と一緒に過ごしたかっただけなの。
いっつもいっつもたくさん我慢して、たくさん頑張ってきた。
なのに何でいつも幸せになれないの？
なんで？どうして？
「ち、治崎さん...！！なんでここに...！
今は授業受けてる筈...！」
...憎くて堪らない彼奴の声。
...もういいや。
治崎さんがいなかったらもう無くなってた命だ。
治崎さんの為に今まで雄英でも嫌だったけど頑張ってきた。
なのに、いつもこうなってしまう。
いつも幸せは壊れていく。
こういうことが起きてもいつもは涙なんか出なかったのに、
今は止めようとしてもあふれでてくる。
幸せが壊れる原因はいつも自分だと思ってたけど、
いつも彼奴がいたから壊れたんだ。
彼奴が無個性だったから、母と仲が悪くなった。
彼奴が弱いから、私が代わりにいじめを受けて傷ついた。
彼奴が治崎さんを倒したから、幸せがまた壊れた。
彼奴のせいで、彼奴のせいで、彼奴のせいで...！
...憎くて堪らないよ。彼奴が。
...ごめんなさい。
「...ねえ、治崎さん。
あのとき、私を助けてくれてありがとう。
お陰で一瞬だけでも幸せになれたよ。
治崎さんには凄く感謝してる。
今まででありがとうございました。
...治崎さん。大好きです。」
多分このあと治崎さん達死穢八斎會の皆は捕まるだろう。
「...治崎さんと、みんなと一緒にいたかったな。」
でも、それは叶わない。
多分私も壊理ちゃんのことを黙認してたことで捕まるだろう。
抵抗するだけ無駄。
でも、やっぱり＿＿＿＿
「...やっぱり許せないよ。治崎さん。
ごめんなさい。治崎さんの気遣い無駄にしちゃうよ。
...ごめんなさい。」
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桜 - 伊織さん» ありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2020年5月18日 16時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - すっっごい好きですうう…これからも楽しみにしてます、更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 70033b6f85 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 腐った鬼さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年5月15日 16時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
腐った鬼(プロフ) - めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 3時) (レス) id: ddcd1c8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 雪さん» ありがとうございます！！あまり評価が無いので面白くないのかな？と思っていたので凄い嬉しいです！！ (2020年5月6日 15時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tragic hero | 作成日時：2020年4月8日 7時
