二十九話 ページ30
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「...壊理、ちゃん...？
何でここにいるの...？」
「...文化祭っていうのの前に一回来た方が
いいってなったって言ってた。」
「...壊理ちゃん、文化祭に来るの？」
「うん。」
「そっか、私も文化祭で色々するから楽しみにしてて！」
「うん！
...お姉ちゃん、これ返す。」
「これ...」
治崎さんから貰ったネックレス...
「...約束、守ってくれたの？」
「...うん。だって約束だもん。
チサキの目に似てたけど、
お姉ちゃんの目って思えば怖くなかったから。
ずっと持ってたの。」
「そっか...ありがとう壊理ちゃん！！
...お礼に文化祭に壊理ちゃんが来たときは
すっごく楽しめるようにするから。
お姉ちゃん頑張るよ！！」
そう言ってネックレスを着けようとした。
すると＿＿＿＿
ﾊﾟｼｯ
「...は...？」
彼奴にネックレスを奪われた。
「何、してるの？」
「それはこっちのセリフだよ！
何で壊理ちゃんのネックレスをAが持ってるの？」
「...ああ。そういうことね。
それは誤解だから。」
壊理ちゃんに言っておいた
大切な人から貰ったっていうのを信じてるのか。
「後で説明するから早く返してよ。
あんたが触ってたら汚れる。」
「...嫌だ。Aに返さなきゃいけない理由はない。」
「は？...そういうのはいいから早く返して。」
「だから返さなきゃいけない理由なんて無いだろ！」
「だから返してってば！」
「嫌だって言ってるだろ！」
そう言って言い争いと取っ組み合いをしていると外に出て
噴水の近くに来ていた。
「早く返してよ！！それは私のなんだから！！」
「じゃあ何でそれを壊理ちゃんが持ってるんだよ！！」
「だからそれは＿＿＿あっ！！！」
彼奴の手にあったネックレスが噴水の中に落ちていった。
「...あ...ご、ごめ...「どいて！！」うわっ！」
私は彼奴を押し退けて噴水の中に手を入れて
ネックレスを探していた。
服が濡れるのなど知ったことでは無かった。
ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ
あっ...！
ﾊﾞｯ！
私はネックレスを胸に抱え込むようにした。
「...良かった...」
「A...ご、ごめん...！
僕もこんなことするつもりじゃ...」
「...もういいよ。謝らなくていい。」
すると彼奴はホッとしたように息をついた。
「...謝らなくていいから、私に関わらないでよ。
あんたのせいでいっつも嫌な思いをすることになる。
私はもうそんな思いをしたくないの。
最低限の必要な時以外私に関わらないで。」
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桜 - 伊織さん» ありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2020年5月18日 16時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - すっっごい好きですうう…これからも楽しみにしてます、更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 70033b6f85 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 腐った鬼さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年5月15日 16時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
腐った鬼(プロフ) - めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 3時) (レス) id: ddcd1c8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 雪さん» ありがとうございます！！あまり評価が無いので面白くないのかな？と思っていたので凄い嬉しいです！！ (2020年5月6日 15時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tragic hero | 作成日時：2020年4月8日 7時
