二十六話 ページ27
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「...ドラムのときもそうだったけどさ、
さっきだって何か言いかけてたでしょ？
...とりあえずA歌ってみてよ！」
「...で、でも...」
さすがに歌うのは...
「いいから！
...Aって、うちの予想だけど楽器弾けるでしょ。
そういう人にしか出ない手のタコとかあるしさ。
...音楽好きなんでしょ？
...とりあえず歌ってみてよ！」
...私のこと、見てたんだ。
...皆気まずいから私のこと目をそらしてたのに。
耳郎は少しいい奴かもしれない...
...まあ、歌うくらいいいかな。
私のこと知ってる人いないだろうし。
...今までと同じ、歌に自分の思いを全て込める。
それだけで歌は下手な奴でも上手くなるんだから。
大丈夫。
「...下手でも文句言わないでね。
手にしたい光がある 君は今寄る辺も無くひとりで岐路に立つ
失いがたい光だった 優しい易しいあいだった
それでも、君は行くんだろ
足りないものは足りないままで構わないよ、
今から探しにいこう
強さは要らない 何も持って無くていい
信じるそれだけでいい
この先でどんな痛みが襲ってもそれだけが君を救うだろう
臆せず 歩き出せ」
...やっぱり、私なんかより、耳郎の方が...
「すご〜い！！歌上手すぎだよ！」
「...Aちゃんがこんなに歌上手いの知らなかった。」
...良かった。
皆にはばれてないみたい。
「耳郎ちゃん？どうかしたの？」
耳郎を見てみると、下を向いていた。
「...ｯ〜！...A、ってもしかしてさ！
自分の情報を一切公開してない有名なうtﾑｸﾞｯ」
耳郎がそのあと何を話そうとしているか分かったので
急いで口を塞いだ。
「...耳郎。少し廊下で話そうか。」
「ﾝｸﾞｯ！？ﾑｰﾑｰ！！」
(((耳郎が連れ去られた！？)))
そう言って私は耳郎を引きずって廊下に来させた。
「ｺﾎｯｺﾎ...ちょっとA...急に何すんの？」
「耳郎！私が歌って動画を投稿してるの
他の人には黙っててよ！絶対！」
「その反応...
...やっぱりAってあの有名な歌い手の...！？」
「...有名じゃないけど、一応歌い手やってるリリだよ。
...ここの人にはばれたくなかったんだけど。
音楽好きな耳郎にはばれちゃうか...」
「マジで！？マジでAがあのリリ！？
ウチめっちゃファンなの！！サイン頂戴！」
「ちょっ！一回落ち着いてってば！
...サインは後であげるから落ち着いて。
...もう一回言うけど、
私が歌い手のリリってことは他の人には秘密にしてよ。」
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桜 - 伊織さん» ありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2020年5月18日 16時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - すっっごい好きですうう…これからも楽しみにしてます、更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 70033b6f85 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 腐った鬼さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年5月15日 16時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
腐った鬼(プロフ) - めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 3時) (レス) id: ddcd1c8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 雪さん» ありがとうございます！！あまり評価が無いので面白くないのかな？と思っていたので凄い嬉しいです！！ (2020年5月6日 15時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tragic hero | 作成日時：2020年4月8日 7時
