P.92 ページ50
.
ゆっくりと話し始めた七海との話。
私は補習で、しげが気を利かせて2人で旅行に行かせたあの日。
七海から、翔平への気持ちを告げられたらしい。
けど、翔平は突然すぎて気持ちに答えられなくて
結果、幼馴染のままでいたいって断り
何となく気まずくなっちゃって今の状況に至るとのこと。
翔平「七海はさ、お前のこと頼りないとかそういうんじゃなくて
その時しげとうまくいってる雰囲気で話辛かったんだと思うんだよな。
あいつ、ずっとしげとAにうまくいって欲しいって言ってたし
変に自分のことで悩ませちゃうのが嫌だったんだろ」
『…そうだったんだ』
翔平「だからさ、俺から言うのも変だけど
七海のこと嫌いになんないでやってくれな。」
『翔平に言われなくても嫌いになんてなるわけないじゃん。
私の親友だもん』
翔平「よかった」
『でも、翔平。
お願い、一発殴らせて！』
翔平「は？なんでだよ！」
『なに、翔平如きが七海のこと振ってんのよ！』
翔平「いや、お前めちゃくちゃだろ！」
『私から見たら、翔平だって七海が勘違いするようなことしてたからね！』
翔平「んなこと言われたって」
『なによ！』
翔平「いや、それは謝るけど。
振ったっつっても、まじで何て答えていいか分かんなかったっつーか。
ちょっと考える時間が欲しかったんだよ」
『はー？じゃあそう言えばいいでしょ！』
翔平「ばか、時間くれなんて言ったらどっかのバカと一緒で期待持たせちまうだろ！
一旦振る形にはなったけど俺だってちゃんと考えてるっつーの」
『……ぷっ！ははははっ！』
翔平「なんで笑ってんだよ」
『んーん、翔平カッコいいなって。
七海の事すごい考えてるなぁって思ってさ』
翔平「それで笑う意味が分かんねーんだけど」
『ごめん。
こんな事言ったら翔平にプレッシャー与えてるみたいになるけど
私、2人のこと応援してるから。』
翔平「ばーか、そういうのは俺らが付き合ってから言えよ」
『ん、ごめん』
翔平「お前もさ」
『ん？』
翔平「諦めんなよ。しげのこと」
『……』
翔平「ずっと追っかけんのも辛いかもしんねーけど
無理に諦めようとする事に気力使うくらいなら
その気力、奪い取るのに使え」
『ありがと、』
何よ、翔平のくせに。
かっこいいこと言うじゃん。
続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuinayuina0128(プロフ) - ちょびすこさん» 楽しみにしてますね！、 (2020年6月1日 18時) (
レス) id: d6cfde0590 (このIDを非表示/違反報告)
ちょびすこ(プロフ) - yrtnさん» コメントありがとうございます(^^)続編の方、少し書き進めてからパスワード外させて頂きますのでもう少しお待ち頂けるとありがたいですm(_ _)m (2020年6月1日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょびすこ(プロフ) - yuinayuina0128さん» お読みいただきありがとうございます!!めっちゃ読みたいだなんて嬉しいです(^^)少し書き進めてからパスワード外させて頂きますので、続編の方もう少しお待ち頂けると幸いですm(_ _)m (2020年6月1日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょびすこ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!!続編についてですが、少し書き進めてからパスワード外させて頂く予定ですので、もう少しお待ち頂けると幸いです!!m(_ _)m (2020年6月1日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょびすこ(プロフ) - ha kieさん» お読みいただきありがとうございます!!続編についてなのですが、少し書き進めてから公開させて頂く予定です!!今週中にはパスワード外させて頂きますので、もうしばらくお待ち下さい!!m(__)m (2020年6月1日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょびすこ | 作成日時：2020年3月29日 7時
