P.76 ページ34
.
───
重岡「足、疲れたやろ？
食うもんも買ったし、そろそろ花火見る場所移動しよか」
『うん、そうだね』
少し早いけど、去年と同じ場所へと移動した。
重岡「んー、やっぱ俺が作るたこ焼きの方が美味いな」
早速、石段に座ってたこ焼きを頬張るしげ。
『そうなの？』
重岡「ほら、一個食うてみ？」
箸で一つ摘んで私の口元へと運んでくれた。
『…ん。いただきます。』
重岡「どう？」
『うん、しげが作ったたこ焼きの方が美味しい』
重岡「やろー？焼きが足りひんわ。
もうちょい外カリッとさせな」
『ふふっ、』
重岡「それ、俺にも一個くれや」
私が買った苺飴を指さす。
『ん、いいよ』
はいっと差し出す。
重岡「んーっ、やっぱ甘いなぁ」
『これが美味しいのに』
重岡「好きやな、苺飴」
『うん、苺好きだからさ』
重岡「そうゆうとこは女の子やねんな？」
『え、私の女の子っぽいとこそれだけ？』
重岡「おん、そこだけ」
『失礼ね！』
重岡「…あっ、そろそろ花火始まるんちゃう？」
『本当だ』
気付けば花火が上がる時刻になっていた。
重岡「今年はちゃーんと見られそやな」
『そだね』
予定の時間を少し過ぎた頃、ドーンと大きな音と共に花火が上がり始めた。
重岡「うっはー！綺麗やー！花火！」
立ち上がって子供みたいにはしゃぐしげ。
『……』
今年は何事もなくちゃんと2人で花火を見れた。
重岡「あっ！今のハートやんな？すっげー！」
どうしてかな。
お祭りの時にこんなに気持ちが昂ってしまうのは。
去年のお祭りでは、しげが好きだってことに気付いた。
気持ちを伝えずに過ごしてきたけど
今ものすごく好きだって伝えたい。
過去に何があったのか知らないけど
私のこと好きになって欲しい。
誰かにしげを取られるんじゃないかって考えるだけで胸が痛い。
重岡「おいー！せっかく花火上がっとんのに何暗い顔してんの？」
小瀧くんに言われた言葉
"はよ行動し？"
"駆け引きとか苦手やから、ストレートに好きなら好きって伝えた方ええで"
『行動、、』
重岡「ん？何か言うた？」
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuinayuina0128(プロフ) - ちょびすこさん» 楽しみにしてますね！、 (2020年6月1日 18時) (
レス) id: d6cfde0590 (このIDを非表示/違反報告)
ちょびすこ(プロフ) - yrtnさん» コメントありがとうございます(^^)続編の方、少し書き進めてからパスワード外させて頂きますのでもう少しお待ち頂けるとありがたいですm(_ _)m (2020年6月1日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょびすこ(プロフ) - yuinayuina0128さん» お読みいただきありがとうございます!!めっちゃ読みたいだなんて嬉しいです(^^)少し書き進めてからパスワード外させて頂きますので、続編の方もう少しお待ち頂けると幸いですm(_ _)m (2020年6月1日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょびすこ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!!続編についてですが、少し書き進めてからパスワード外させて頂く予定ですので、もう少しお待ち頂けると幸いです!!m(_ _)m (2020年6月1日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょびすこ(プロフ) - ha kieさん» お読みいただきありがとうございます!!続編についてなのですが、少し書き進めてから公開させて頂く予定です!!今週中にはパスワード外させて頂きますので、もうしばらくお待ち下さい!!m(__)m (2020年6月1日 16時) (レス) id: 94ca92dfa7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょびすこ | 作成日時：2020年3月29日 7時
