宮侑似の狐拾ったら人生変わった

大丈夫 ページ16

貴方side



『侑が謝る必要ないし、困ってる人は助けたい。』



侑｢…でも｣



『ううん大丈夫。いいの。』



『…侑も、侑のお母さんもお父さんも、影で支えてくれてる治も』



『…ずっと、』



『ずっと、頑張ってきたんだもんね。』



私が思っていたことを



ちゃんと言葉にして言えた気がした



私の言葉で侑の助けになるかは分からない



でも、今まで宮一族は頑張ってきたんだろうなと思う



狼堕一族との関係も雪谷一族との関係も私には分からないことばかりだけど…



もう"巻き込まれに"いったんだから、これでいいのだ。



いずれ、時が来たら、なにか重大な事を知るのかもしれない



だから、その時まで



ちゃんと、待ってるから。



侑｢…｣



侑｢ありがとぉ｣



侑は困ったように眉を下げて



私に感謝の言葉を述べた



『…どーいたしまして』



さて、と



『それじゃあ、そろそろ治達と合流するために電話しようか！』



『お土産コーナーでストラップ買ったのはいいけどまだイルカショー見てないもんね〜』



侑｢…おん｣



『…』



なんか…元気なさそう？



なんでだろ



…もしかして



『…まだ2人でいたい？』



侑｢！｣



『どうする？』



さっきの仕返しだぜぇ…()



『私とまだ2人でいるか、治達と合流するか。』



『…選んでいいよ？』ﾆﾔﾘ



侑｢…｣



『まー私は合流しても』



侑｢…でい…｣



『ん？なに？』



侑｢ま、だ…2人でいようや｣



『ぇ、』



目を見開いた。



治達と合流すると言うと思ったから。



『…いいよ、分かった。』



侑｢…今回はAが一枚上手やったわ｣



『…私の方が驚いたわ』



『まぁ気軽に話せるし2人の方が楽だしね〜』



侑｢角名がいるとろくな事が無いわ｣



『角名くん＝トラブルメーカーなの？』



侑｢大体そうやな｣



『なにそれ可哀想w』



『…治も心配してたよ？侑のこと。』



侑｢！サムが？｣



『腐っても片割れだからって。』



侑｢ほぉん…｣



『いい兄弟持ったねぇ侑は。』



侑｢喧嘩も絶えないけどな。｣



『控えなよね』



侑｢…｣



『返事しなさいよ…』



侑｢精進するわ｣



『ここまで信用ならない言葉は初めて聞いたわ…』



侑｢そろそろイルカショー始まるやろ、行くで｣



『ええっ、あ、うん！！』



まったく…子供か！(子供です)

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