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98話 ページ4

貴方side



……ん?


目を開けているはずなのに、目の前が暗い

まだ夢の中…?




「_____!」




なんか、声が聞こえる

誰だろ…




「お___!!」


…汰雅くん?




『…!』


ぱちり、瞼が開く。

やっと私は目が覚めた。



汰「!A!!」


汰雅くんが私の手首を掴んだ


『え、ど、どうしたの?』


汰「!?あ、えっ、あっ、すみません!!」



手首を離して勢いよく私から離れると土下座をする汰雅くん


『…あはは!!いいよ、タメ口、呼び捨てで。』


汰「で、ですが…」


『もう何年も一緒にいるんだし、家族のようなものだから、ね?今更遠慮とかくすぐったいよ。』



分かりました、と汰雅くんが小さく頷く


『…!そうだ、侑は、というか、ここは…』


私は何時間眠っていたのか、侑は無事なのか、ここはどこなのか…何も分からない



汰「あぁ、説明する。ここはEagleの拠点だ。」


『Eagle…?どうして…?』


汰「Aは黒尾を殺さないで欲しいって願いだっただろ、だからボスは黒尾を殺さなかった」


汰「そんで、Aが倒れたから牛若が自分の拠点で休ませるーって話になったんだ。」



『そう、なんだ…』

汰「あ、あとボスは無事だ。けどAが倒れたから不機嫌で誰も近づこうとしないな」


それは皆に悪いことしちゃったな…




『…なんか、汰雅はお兄ちゃん的な雰囲気があるね』


汰「…俺が?」


汰雅が目を丸くして私を見る



『うん、汰雅お兄ちゃんって感じ』

汰「!?お兄ちゃ…っ、」



顔を赤くして口をぱくぱくと動かす汰雅に、思わず笑ってしまう


『照れ屋だね、汰雅って。』

汰「いや、それは…Aが……」


『私が?』

汰雅の顔を覗き込むと、大袈裟に肩を跳ねさせた



汰「お前…っ、わざとやってるだろ!!」


『あはは!!ごめんね?』



私の肩を押し返し汰雅が顔を隠す


やっとお前って呼んでくれたことに感激しながら、ベットから出る



『侑の所行ってくるね』

汰「あ、おう…」







汰雅って、意外と可愛いかもしれない。

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紅映 花(プロフ) - ぷるーすとるさん» わーい!!!ありがとうございます!!!!!!!!! (2022年3月26日 15時) (レス) @page5 id: bf47e679f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるーすとる - 一気読みしてしまいました…!すごく好きです!文章では伝わり切らないほどテンションぶち上がっております! (2022年3月16日 22時) (レス) @page14 id: d164243b11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映 花(プロフ) - シラスチャンさん» うわああああんんんんおまたせしてすみません!!!!!更新頻度あげられるよう頑張ります!!! (2021年8月11日 20時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
シラスチャン(プロフ) - 待ってました! (2021年8月8日 16時) (レス) id: d01cf80ca9 (このIDを非表示/違反報告)
紅映 花(プロフ) - 月宮神楽さん» お待たせしてすみませんんんんんんん!!!!!侑はイケメンだと思ってます( (2021年8月7日 19時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅映 花 | 作成日時:2021年2月16日 19時

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