あっくん ページ9
貴方side
あっ…くん?
何か"聞いた事"が…ある?
『…どういう、こと…?』
侑「…俺が小3の頃」
侑「夏休み、家族で東京に泊まりがけで出かけたことがあったんや。」
"宮侑"は淡白に、けど何処か寂しそうに笑いながら、話し始めた。
いつものようなチャラチャラした雰囲気も、ニコニコとした作り笑顔も、今は無い。
ただの、何も無い
_____"宮侑"だ
侑「夕方、遊園地に行く途中俺は家族とはぐれて、迷子になった。」
侑「フラフラしてる時、海があった。その海にはあまり人がいなかった。でも1人の女の子がいたんや。」
_____回想・小3の夏______
侑「うっ、ぐすっ、みんな、どこ行ったんやぁ…」
侑「あそこは、…海?」
侑「…誰も、いないんか?」
『ねぇ、君、1人?』
侑「うわぁ!!」
『あっ、ごめん、驚かせちゃった』
侑「…人、居た…」
『…お母さんとお父さんは?』
侑「…みんな、どっかに行った」
『迷子?』
侑「…みんながどっか行っただけやもん、俺は迷子やない」
『…それを迷子って言うんじゃ…まぁいいか!』
侑「あんたは1人なん?」
『うん、家が近いから、1人で遊びに来るんだ。』
侑「…そうなんか」
『うん!ねぇ君、名前は?』
侑「宮、侑」
『宮侑…侑…あっくんね!』
侑「あっくん…?」
『侑って言いにくいからあっくん!良いでしょ?』
侑「…おん、ええよ」
『えへへ〜。あっくんは大阪弁?だね、どこから来たの?』
侑「兵庫から、来た」
『あっくん兵庫から来たんだ!いいねぇ、東京電車がいっぱい通ってるでしょ?すごいよねー』
侑「おん、いっぱいやった」
『でしょー?あっくんご飯食べた?東京はね、ご飯も美味しいんだよ!』
侑「ご飯食べた!美味いな!それにな!俺の双子にな!治って奴がいるんやけどな、その治がな____」
喋ってることが楽しくて、そのままずっと喋ってた。
『ふふふふ、あっくんって面白いねぇ、ふふ、』
侑「やろー兵庫人は面白いんやでー!」
侑「あっでも俺が1番面白いんやで!?」
『あはは!!兵庫の人と喋ったの初めてだからあっくんが1番面白い!』
侑「オレが1番や!」
『あはは、そうだね!』
侑「それでな____」
宮母「侑ー、どこ行ったんやー」
侑「!」
『お母さん、来たね』
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紅映 花(プロフ) - あ!抹茶さん!(勝手にあだ名つけてる)いつもコメントありがとうございます!いつもコメント見て元気もらってます!いつもご贔屓←にありがとうございます! (2020年6月25日 15時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノこの神小説で、何回か心臓止まりかけたは、、 (2020年6月25日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅映 花 | 作成日時:2020年6月2日 18時