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味付きリップ ページ8

貴方side



1時限目、自習終わり



角「俺の事見つめすぎ。好きになったの?」



『そんなに見つめてた?ごめんね?好きになってはない。』



角「好きな子に見つめられて嫌ではないけど」



『まだ諦めてないの?』



角「当たり前でしょ、そんな簡単に諦めきれない」



『まぁ…うん。ノーコメントで。』



角「おっほほw」



角「…あれ、少しいい匂いする。リップつけてる?」



『うん!味付きリップつけてる』



角「なんで?」



『興味本位で買ってみた。不味くはない。』



角「へー…」



『倫太郎も塗ってみる?』



角「うーん…まぁいいか、物は試しってことで」



『ん、分かった。それじゃしゃがんで。』



角「え」



『?塗ってあげるからしゃがんで?』



角「あ、うん、」



スッ



『…目、開けたまま塗るの?』



角「瞑った方がいい?」



『できればお願い。圧がすごい』



角「おっほほww分かった」



『そんじゃ塗るよー』



ヌリヌリ…



『よし、出来た!まぁ倫太郎の事だしすぐ舐めちゃうんだろうけど。』



角「正解。まぁ、ありがと」



『何味だと思う?』



ペロリ



角「…レモン?」



『当たり!よくあるじゃん?初キスは甘酸っぱいレモンの味ってやつ〜♪』



角「その初キスは誰と済ますおつもりで?」



『…恋愛興味無いから予定は無い』



角「っほほ、リップの意味ないじゃん」



『誰かとキスするためにリップ買った訳じゃないし!!』



角「へー?」ニヤニヤ



『ニヤニヤしないで!!』



ガララ



『…あっ、もしかして?』



侑「今日こそは…!」



『やだやだやだ来たよ宮侑が!』



侑「そこまでマネを拒否する理由はなんなんや!」



『……』



侑「あんときの…あんとき飲みもんくれたんは、お前じゃないんか…?」



『…?』



侑「…ここじゃ話しにくいわ、あっち行くで」



グイッ



『え、ちょ』



パシッ



倫太郎が私の右手を、宮侑が私の左手を掴む



『え』



侑「…なんや角名、邪魔すんなや」



角「侑、Aのこと虐めたら許さないから」



侑「…安心せぇ、そんなことせんわ」



角「そ、ならいいや」



スッ



侑「行くで」



『え、あ、うん』



スタスタスタ…



ガラッ



ここは…空き教室?



『…何、宮侑』



侑「…昔みたいに"あっくん"呼んでくれへんか」



『…え?』

あっくん→←角名倫太郎とは



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紅映 花(プロフ) - あ!抹茶さん!(勝手にあだ名つけてる)いつもコメントありがとうございます!いつもコメント見て元気もらってます!いつもご贔屓←にありがとうございます! (2020年6月25日 15時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノこの神小説で、何回か心臓止まりかけたは、、 (2020年6月25日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅映 花 | 作成日時:2020年6月2日 18時

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